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連載記事

回遊できるまちづくりを 歩行者空間の見直し

 台風一過。さわやかな秋の気配。イビキの治療をした私も気分爽快。ぐっすり寝れて寝起きがよい。

1. 健康第一

 現役の不動産鑑定士の同僚が亡くなった。私は考えるところがあって、酒を断った。二日酔いでは仕事ができないためだ。健康体でどこも悪くなくOKとなった。この年齢で合格とはうれしいじゃないですか。酒・タバコはやらず、何が楽しみかと聞かれて、仕事と答えることにしている。どこまでが仕事で、どこまでが趣味かわからなくなったのが現実。

 仕事柄、外を歩くことや見聞することが多く、それが高じてまちづくりに興味を持ち、健康が続けば生涯現役を貫けられると淡い期待を。やはり、仕事をしなければダメ。

 幸い、周りには元気に一線で働いている人が多くいるため励みになります。私の乏しい経験から考えれば、90歳まで環境が整備されている限り働けるようだ。力仕事は出来なくても頭での仕事や社会貢献のボランティアもできる。

 子供と老人は相性が良いため、老人のボランティアとして、互いに融合する政策をとれば、少子化の問題も解決するだろう。高齢化による介護の問題もかなり良い方向に解消する。大家族制の公的復活だと思う。岡山市だけで試みてもよい。法律など後からついてくる。経済特区としてやってもよいのでは。初物好みの萩原市長、いかがですか?官・民共同でやってみられては…。

2. 自転車に市民権を

 歩行者と自転車の動線を明確に区分することが求められる。既存の歩道に色分け、植栽等で、歩行者専用道と自転車専用道に区分し、歩道をより安全性が高く、魅力的な空間にすることが必要だ。

 また、桃太郎大通りを例にとれば、路面電車はシンボルである一方、自動車が交通可能な有効幅員を狭めている。路面電車の軌道の上を、自動車も走れるようにすることで、車の混雑等を緩和できるのではないのでしょうか。

 車両は原則として軌道敷内を通行してはならないとされている。しかし、岡山県公安委員会が通行を許可すれば車が走れる。

 道路の有効活用のためには、頻繁に通らない路面電車が独占的に道路を使用するのではなく、車との供用を促して空(あい)た空間を自転車専用道路(駐輪場としての利用も含む)にすることも考えなければならない。ヨーロッパの自転車専用道は参考になる。

 さらに、通り沿いに点在する店舗間の連続性が乏しく、点を線あるいは面としてつなげる工夫が必要だ。

 諸外国、特にヨーロッパやロシアにおいては、大通り沿いに住・商混在のビルの1階が店舗として集積し、上部はマンションとして人が住んでいることにより街並みの連続性が保たれて、より魅力的な空間作りに成功している。

 したがって、通り沿いの事務所ビルの1階全てを店舗に統一することが必要ではないでしょうか。現状では、新規ビルの1階を店舗にするよう、行政側で強制することはできないが、地区計画でゆるやかに規制をかけることは可能。また条例等で規制をかける方法もある。本気で検討する必要がありそうです。

 回遊性があれば街中を楽しく歩き時間の経つのも忘れ、距離も長く感じなくなります。このことは大都会の街、例えば銀座やターミナルは楽しく、歩いても時間と距離を苦痛に思わないことにも通じます。(16・10・1)

本誌:2004年10.11号 50ページ

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