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巻頭特集県立図書館の活況で人の流れにも変化

8日間で入館4万5000人 県庁通り人通りも増加

  • 県立図書館のテープカット

 岡山県が140億円を投じ建設した岡山県立図書館(岡山市丸の内2-6-30、松井英治館長)が9月25日にオープンして2週間が経過、開館景気で週末を中心に多くの人を集め活況を呈している。その集客効果は周辺にも及び、人の流れも変えつつある。

 同図書館の開館から10月3日まで(月曜休館)の実績では、入館者数が4万5000人。貸出冊数(個人貸し出し)が3万9900冊。利用者カード登録者数が2万人。

 入館者数では土日が突出し9月25、26の両日がいずれも7800人、10月2、3の両日が6千人台。貸出冊数ではわずか8日間で旧館時代の15年度年間冊数(10万8513冊)の約4割を稼いだことになる。また、新館の1日平均貸出冊数は5000冊。岡山市立中央図書館の15年度実績での1日平均貸出冊数は6886冊でそれに準ずる水準。幸町図書館の同4560冊は上回った。県立の場合、一般受けしない専門書の比重が高い中での健闘振りだ。

 全国の公立図書館でも最大級の開架図書数30万冊、旧館時代にはなかった児童図書部門の新設―などが奏功し家族連れなど新たな客層を開拓できたのが要因。

 こうした活況は周辺の人の流れにも変化をもたらしている。中国銀行本店から岡山県庁にかけての県庁通りだが、今までは通行量もそれほど多くはなかった。それが開館後は「人通りが増えた。特に今まであまり見なかった高校生などの若年層や家族連れが目立つようになった」と近隣の商店主は口を揃える。特に土曜日が家族連れなどで急増。土曜は県庁が閉庁のため人もまばらだっただけに急増ぶりが余計に際立つわけだ。

 また、好天の日には図書館の向かい側の県庁本庁前にある広場のベンチが満席になることも。これも従来は見られなかった光景だ。
これに伴い周辺の一部の店には波及効果も出てきた。調べもので図書館で一日中過ごす人がいるせいか、特に昼食の需要が出てきたよう。そのため、今まで日曜休業だった飲食店や弁当販売店では開館後に日曜営業を始めたところも。5月に開店した「手打うどん花さくら」は、開館後試しに日曜日も開店したところ、そこそこの来店があったと言う。「もう少し様子を見て、このくらいの来店客数が続けば日曜営業を常態化したい」としている。そのほか、開館による集客を当て込み近く別の喫茶店が近隣地に新規に出店する予定。

 「この開館景気はやがて沈静化するだろう」と近隣では冷ややかに見る向きも多いが、県庁通りの今後は要注目と言えそう。

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