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ニューフェイスJFEスチール(株)専務執行役員西日本製鉄所長 野村寛氏

創意工夫こそ底上げの原動力 “三方良し”の精神で社会貢献

 「原料価格の高騰に加え全国的に鉄鋼メーカーの生産能力増強が相次いでおり、予断を許さない状況。整備した基盤を早期に戦力化していく責任の重さを感じている」―。4月1日付で就任した。世界におけるオンリーワン、潤・の製鉄所を目指し「質的向上は各自の創意工夫にかかっている。個人のレベルアップこそ製鉄所の力を底上げする原動力」と、人材育成に努める。

 同製鉄所の平成18年度粗鋼生産量は約2050万t。自動車や船舶、産業機械、建設機械など好調な生産を続けており「今年度は2150万tを達成するのが最大の使命」と言い切る。さらに「高級鋼の生産比率を高めるべく生産設備を整えていく」と力を込める。一方で、CO2排出量削減が課題となるが「設備投資に加え、鉄スクラップを使用し、石炭の使用量を減らすなどグループ全体で10%削減に取り組む」。

 趣味はウオーキングとサイクリング、読書。サイクリングでは福山から尾道や笠岡まで数時間かけて出掛けることもしばしば。旅行で滋賀県を訪れたのをきっかけに、関心を持った近江商人の“三方良し”の精神を製鉄所に置き換え「潤・の商品をデリバリー良く届ければ顧客だけでなく社会にも貢献できる」と話す。

のむらひろし。京都市出身。昭和50年、京都大学大学院工学研究科修士課程を修了し、川崎製鉄(株)(現JFEスチール)入社。約20年間の千葉製鉄所を経て、水島製鉄所製鋼部長や同企画部長などを歴任。前職は専務執行役員西日本製鉄所副所長。信条は「人事を尽くして天命を待つ」。千葉県内の自宅に妻、長女を残し、福山市内で単身生活。56歳。

本誌:2007年5.14号 23ページ

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