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データ岡山県下3月 金融経済動向

景気回復の判断を据え置く 設備投資、個人消費が堅調

 日本銀行岡山支店(鵜飼博史支店長)はこのほど、3月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。

 個人消費が底堅く推移し、設備投資も全体的に堅調さを維持。公共投資は減少しているが、輸出は海外経済の好況を受け拡大。
 
 住宅投資や雇用環境についても継続的な改善が見られることから「景気は回復を続けている」との判断を14カ月連続で据え置いた。

産業動向

 織物 合繊、綿はユニフォームなどの末端需要が回復する一方、安価輸入製品との競合が続き生産水準を下げている。

 縫製 ジーンズ、作業服は高付加価値製品の一部で持ち直しの動きが見られるが、低水準の生産は変わらず。学生服は需要期に入り、生産水準を上げている。

 耐火物 大手は鉄鋼メーカーなど主力取引先からの受注が堅調。中小は安価輸入製品との競合があるが、他社向け供給の増加を受け、緩やかながら生産水準を持ち直している。

 弱電 各種制御機器は生産移管の影響で生産は減少している。電子部品、スイッチは携帯電話向けの受注が堅調で、高めの生産水準が続いている。D V Cは需要期を控え、新製品を中心に生産量が増えている。

 工作機械 NC旋盤は自動車関連メーカー向け製品が、マシニングセンターは一般機械メーカー向け製品が好調で、高水準の生産が続いている。

 農機具 コンバインは末端需要が低迷し、別種の農機具生産にシフトしている。携帯用刈払機は欧州を中心に海外需要が堅調で、持ち直しの動きが続いている。

 石油精製 ガソリンは需要の弱含みと定期修理の影響で、生産水準が若干低下している。軽油は底堅い需要が続き高い生産水準を維持。重油は生産水準を下げているが、電力向けのスポット受注を確保。ナフサは石化メーカー向けが堅調で、高水準の生産を維持。灯油は在庫調整が進み、生産水準を下げている。

 石油化学 エチレンは堅調な末端樹脂需要の影響で、高い生産水準を維持している。ポリエチレンはプラスチックメーカーや自動車部品向けを中心に堅調に推移。ポリスチレンは需要の低迷と定期修理を背景に、生産水準を下げている。塩ビ樹脂は建設向けが引き続き好調で高い生産水準を維持している。

 鉄鋼 粗鋼は堅調な内外需要を背景に、高水準の生産が続いている。薄板類は国内自動車向けなど高付加価値品が好調。形鋼類は民間建設向けを中心に、棒鋼類でも自動車向けが好調で生産を持ち直している。厚板類は造船メーカーからの受注が好調。

 造船 造船部門では外航船を中心とする豊富な受注残を、非造船部門も中型・小型船舶向けディーゼルエンジンや産業用機械の受注を背景に高操業が続いている。

 自動車 国内向けは他社向け供給の拡大から軽自動車を中心に高水準の生産を維持しているが、全体としては生産減少。輸出は完成車がロシア、中東向けで堅調なほか、北米向けも新型車種の投入効果で、生産は増加傾向が続いている。KDは新車投入で台湾向けを中心に持ち直している。

 小売商況 家電はパソコン販売が低調だが、新生活を控え大型・薄型テレビやエアコンの売れ行きが堅調に推移し、3カ月連続で前年を上回った。乗用車は軽自動車が堅調に推移したが、普通車と小型車が苦戦し、全体では4カ月連続で前年を下回った。百貨店は食料品や身の回り品が好調だったが、催事の後ずれや中止の影響を受け衣料品が低迷したことから、2カ月ぶりに前年を下回った。スーパー売上高は生活用品が低迷し、7カ月連続で前年を下回った。

 レジャー・サービス 主要観光地への入り込みは天候に恵まれ個人、団体とも客足が伸び前年を上回った。旅行取扱高は個人向けが伸び悩んだ一方、修学旅行を中心に団体旅行が好調で、全体では前年並みの水準となった。

金融動向

 銀行券 払超額は133億円(前年払超263億円)

 実質預金 平残前年比は0.6%増(前月0.3%増)

 貸出金 平残前年比は1.7%増(前月1.0%増)

本誌:2007年5.14号 32ページ
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