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ジャーナル地域公共交通総合研究所

180人参加し記念シンポ 有識者が地方の公共交通を議論

  • 地域公共交通の課題を議論

 両備グループが設立した(一財)地域公共交通総合研究所(小嶋光信理事長)は、8月2日、岡山市北区奉還町2-2-1の岡山国際交流センターで、設立記念シンポジウム「井笠鉄道の破綻で分かった地域公共交通の緊急課題」を開いた。

 事業者や行政関係者など180人が出席。家田仁・東京大学大学院教授が「地域公共交通の将来~カギは何か?~」をテーマに基調講演を行い、2007年度に地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が制定され、主体的に創意工夫して頑張る地域を支援する態勢ができたが「みんなが協力してやっていこう」「期間を決めて社会実験でやろう」というボトムアップ型のアプローチが主体になっていると指摘。「ボトムアップと理念確立型は車の両輪。次のステージへのステップが必要」と述べた。

 続いて小嶋理事長をモデレーターに、家田氏と土井勉・京都大学大学院特定教授、加藤博和・名古屋大学大学院准教授、田中秀明・中国バス兼井笠バスカンパニー専務がパネルディスカッション。行政に地域公共交通を手掛ける人材が育っていないことや、「霞が関」での政策決定に現場の声が反映されにくい点、井笠鉄道が収支率50%を下回り破綻したことから、補助金の効果をモニタリングするなど「予防保全策がとれないのか」(家田氏)といった意見も出た。

 同研究所は、和歌山電鉄、中国バス、井笠鉄道などの存続、再建を手掛けたノウハウを生かし事業者支援、政策課題の研究、国への提言などを行うため今年4月に設立された。

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