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データ2013年上半期岡山県貿易概況 水島・宇野税関支署

1兆5598億円で2年連続の前年割れ 自動車輸出、原粗油輸入が2ケタ減

 神戸税関水島税関支署・宇野税関支署はこのほど、2013年上半期(1~6月)の岡山県貿易概況をまとめた。貿易総額は1兆5598億1100万円(前年同期比2.2%減)。自動車や造船の輸出が減少したほか、原粗油の輸入が落ち込み、上半期では2年連続の前年割れとなった。

[輸出]車は生産シフトで40%減

 輸出額は5241億9200万円(同3.4%減)で2期連続で前年を下回った。内訳は鉄鋼26.3%、有機化合物23.9%、自動車12.3%、非鉄金属7.6%ほか。

 品目別に見ると、トップの鉄鋼が1377億900万円(同1.5%減)、数量ベースで221万6746t(同0.7%減)。取引額トップの韓国向けが2ケタ減で、タイ、インド向けが増えたもののカバーし切れなかった。

 例年、鉄鋼とトップの座を争っていた自動車は、647億3400万円(同40.6%減)と激減し順位を落とした。台数ベースでは5万4237台(同32.4%減)。三菱自動車工業㈱水島製作所がフランス、中国向けの生産を県外にシフトしたことが影響した。

 2番手の有機化合物は1250億3700万円(同27.4%増)。原料となる石油製品の価格高騰が要因。非鉄金属は400億5400万円(同38.8%増)。県外から銅製品の生産をシフトした企業があり急増した。

[輸入]原粗油が20%ダウン

 輸入額は1兆356億1900万円(同1.6%減)。内訳は原粗油37.0%、金属鉱・くず27.6%、石油製品12.0%、天然ガスおよび製造ガス5.3%ほか。品目別では原粗油が3834億5900万円(同18.9%減)、数量ベースでは581万807kl(同27.4%減)。JX日鉱日石エネルギー㈱水島製油所が定期改修中で操業を停止していた時期があった。

 金属鉱・くずは2860億1700万円(同6.7%増)、数量ベースで748万4149t(同5.3%減)。円安の影響と銅価格の上昇で、金額ベースで増加した。

 石油製品はナフサの輸入が増え1241億6600万円(同48.9%増)。天然ガスおよび製造ガスは551億9600万円(同24.9%増)。火力発電向けに液化天然ガスが増加している。各税関支署別の動向は次の通り。


●水島税関支署―4年ぶりに前年割り込む

 総額は1兆3056億3500万円(前年同期比4.0%減)と4年ぶりに前年実績を下回った。内訳は輸出4867億7700万円(同2.7%減)、輸入8188億5800万円(同4.8%減)。

 輸出の上位品目は鉄鋼が前年同期比1.6%減、続く有機化合物が同27.4%増、自動車が同40.6%減。輸入は原粗油同18.9%減、石油製品同48.9%増、金属鉱・くず同10.6%減、天然ガスおよび製造ガス同24.9%増。外国貿易船入港隻数は1831隻(同5.7%減)。国籍別ではパナマ(559隻)、韓国(447隻)の2カ国が突出している。

●宇野税関支署―2年ぶりの前年クリア

 総額は2541億7600万円(前年同期比8.5%増)で、2年ぶりに前年を上回った。内訳は輸出374億1500万円(同11.8%減)、輸入2167億6200万円(同12.9%増)。

 輸出では、過半数を占める輸送用機器が船舶業界の不振で前年同期比23.6%減。これに続く一般機械が同9.4%増。上位2品目で90%以上を占めた。輸入は全体の95%以上を占める金属鉱・くずが同15.1%増。円安の影響に加え主力の銅価格が上昇したほか、取引数量も増加した。

●岡山空港―半導体装置が伸長

 宇野税関支署管轄内の岡山空港貿易総額は12億4500万円(前年同期比2.8%増)で5年ぶりに前年を上回った。内訳は輸出が11億8400万円(同10.3%増)、輸入が6200万円(同55.5%減)。

 輸出は、台湾向けの半導体装置が増加した一般機械(同13.6%増)と、欧州向けにシール材が伸びたゴム製品(同43.2%増)が好調だった。輸入は、携帯電話向けカメラ部品の国内需要が減り精密機器類が90%以上も減少。衣類は短納期化により、海上輸送から空輸へシフトするケースが増え前年同期比54.7%増。

本誌:2013年8.26号 24ページ

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