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書き残しておきたい岡山ゴルフ史(5)

 今回はゴルフボールの変遷について記しておく。ボクがゴルフを始めた頃、ボールは貴重品だった。従って、ボクのような新米ゴルファーがニューボールを下ろす時は、よほど特別な場合で、大抵はロストボールを使用していた。

 当時のボールは、極めて表面が切れやすく、それを「ボールが腹を切った」と言っていた。そうなっても、なかなか捨て難く、大切に使ったものである。

 当時の主力商品は「ダンロップ65」だった。確か、ナントカ言う名プレーヤーが65のスコアで回ったことに由来して名付けられたと聞く。真相は判らぬ。

 次に現れた普及版は「DOM」と称するブランドだった。これもなかなかスマートなボールで、一時期愛用された。確か、玉野の工場で製造されていたと聞いている。どういうわけか、いつの間にか姿を消した。

 ロストボールは、キャディさんが集めてくれたり、ゴルフショップで安く売っていたのを買い求めていた。池に飛び込むと残念。池の周りには必ずボールを拾い上げるための網や竹の棒が置いてあった。

 次に現れたのは「マックスフライ」と言うブランドで、高級品として貴重がられていた。ある日、ボクがそのボールでスタートしようとした際、先輩のO先生が「お前のような下手くそが使うのはもったいない。わしのボール2個と替えてやる」と言って、ダンロップのボール2個と交換させられた。半ラウンドして、O先生に「あのボールは良く飛びますか」と訊くと、「あれは池にはまってしまった」と言った。

 人間とは欲なもので、池越えで打つ時は必ずと言っていいくらい、古ぼけたボールを使用する。そういう時に限って、うまく渡るものであった。新品のボールは、池に落とせばもったいないと緊張するから、かえってジャボンだ。

 風変わりなボールも一時期出回った。小型のボールを「スモール」と称し、色も白だけでなく、桃色、黄色、緑色のカラーボールも出現し、使用を許可されていた。

 現在、スモールボールは使用禁止となり、カラーボールも姿を消したようである。カラーボールはおしゃれなイメージと、ラフに入ったり、少々の雪が降った時には見つけやすい利点があった。しかし、実際に雪の中に入ると、すぐに雪に包まれて、その意味をなさなかったと思う。

 ボールの中にも、硬いのと軟らかいのがあり、硬いのが黒、普通が赤、女性用が緑で刻印されていたと記憶している。プレーヤーの打力とボールの反発力によって飛距離が違うと言われていた。

 ボクなどは、黒ボールを使用すると、石を打つような感じで、あまり調子のよいものではなかったと記憶している。

本誌:2007年11.19号 30ページ

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