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ジャーナル岡山TLO、協和ファインテック

理大発技術シーズ初移転 透析患者の負担軽減図る

  • 契約書に調印し握手する橋本・協和ファインテック社長㊧ら

 大学発技術シーズの民間移転を進める岡山TLOは、8月23日、岡山理科大学が開発した人工透析患者用「尿素センサー」の製造技術を、化合繊機器メーカーの協和ファインテック(株)(岡山市金岡西町948-9、橋本明典社長、資本金3700万円)に移転した。TLOを通じての同大学特許の移転は初めて。

 同大学理学部応用物理学科の中川益生教授らの発明。人工透析の廃液を使い、試薬との反応で生じる化学発光を計測して尿素濃度をリアルタイムで測定する。これまで血液中の尿素濃度を継続して測る方法がないため人工透析には平均4時間かかっているが、センサーが実用化されれば患者の体格や体調に応じた適正な透析時間の判断が可能となり、負担軽減が見込めるという。

 協和ファインテックでは、2001年からメーカー委託で透析装置の開発を手掛け、07年には月間100台を出荷するなど軌道に乗りつつある。橋本社長は「透析しながらリアルタイムで計測できるのは画期的。1~2年で商品化し、患者の負担軽減につなげたい」と話している。

 岡山TLOを通じての技術移転は33件目で、県内企業への移転は14件目。

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