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[お世話になりました]  ファジアーノ岡山スポーツクラブ社長 木村 正明

Jリーグ準加盟に感謝

(株)ファジアーノ岡山スポーツクラブ
代表取締役社長
木村 正明

 このたび、ファジアーノ岡山はJリーグ準加盟クラブの承認を受けました。今までファジアーノにかかわって下さった全ての方に深く感謝すると共に、地域の皆様に愛されるクラブになるために、これからも努力を続けていくつもりです。

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 社会人サッカーはピラミッド型構成をしています。J1、J2(以上Jリーグ)、JFL(通称J3)がそれぞれ13~18クラブ、その下の地域リーグ(北海道から九州まで:通称J4)が約100クラブ、その下の都道府県1部リーグ(J5)が約500、その下(J6からJ10まで)に約7500クラブが存在します。

 先週、京都で6000人の子供たちにスクール展開するアミティエ・スポーツクラブ、日本で最も安いコストで天然芝グラウンドを作る技術を持つ、つくばFCの方が岡山視察に訪れました。彼らもJリーグを目指しますが、それぞれJ9、J8からのスタートになります。

 アミティエは京都では有名なクラブですが、それでも地域リーグにたどり着くまでに5年かかるという現実があります。つくばFCも同様ですが、彼らは笑顔で、「別にJリーグでなくてもいいんです。その街にクラブがあることが大事なんです」と言っていました。

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 現在、Jリーグを目指す市民クラブは全国に80近くあると言われています。我々岡山を含め、多くの街がプロスポーツクラブを持った経験がありません。生意気な言い方をすると、そこに挑戦する価値があると思うし、存在意義があると思います。

 一つ例を挙げますと、8月9日にガーナ代表選手が来岡しましたが、ファジアーノが岡山にあることで桃太郎スタジアムに迎えて練習試合を組むことができました。
 夏休み中だったので、平日にもかかわらずチビっ子たち700人が来場し、ガーナ選手のジャンプ力やスピードに「すげえ!」と感嘆の声を挙げていました。

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 海外には、どの街にもクラブがあります。倉敷市の姉妹都市カンザスシティにはメジャーリーグのロイヤルズ、岡山市の姉妹都市サンノゼには野球の1Aクラブ、ヨーロッパに行けば人口300人の街にもサッカークラブがあります。いずれも産学官が上手く連携し、そしてその地域の人たちによって支えられています。

 日本と韓国は世界で唯一の“企業クラブ型”と言われています。プロ野球を例にとると、運営母体(フロント)は独立した株式会社ではなく、親会社の総務部に属する場合がほとんどです。

 日本においては歴史の浅い市民クラブ文化への挑戦-これは、街の1人ひとりがそういう存在を必要としているかどうかにかかっています。

 このたびのJリーグ準加盟承認は、地域リーグ所属クラブとしては全国初になります。京都や筑波に限らず、全国の市民クラブから目標にされると思います。主役は市民の皆様です。

 厳しい運営が続きますが、はじめからJがなかった街だからこそ、街を挙げて挑戦することに意義があると信じ、そして岡山の皆さんに愛されるような形を作っていきたいと考えています。

本誌:2007年9.10号 17ページ

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