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[健康] 辛い香辛料の効用

Q.暑い時には辛いものを食べるとよいと聞きますが、なぜでしょうか。

夏の体調不良を改善

A.暑くなると、カレーや、唐辛子のたっぷり入った料理など、辛いものが食べたくなる方も多いのではないでしょうか。インドや東南アジアなど暑い国では、確かに辛い料理が多いですね。

これは、暑いときに起きる様々な肉体の不調を、辛いものを摂ることにより改善効果があることを、経験から学んだ生活の知恵と言えるでしょう。その昔、お釈迦様が修行中に食べた様々な香辛料を、不老長寿の薬として伝えた村の名前が「カレー」だったため、香辛料を使った料理を「カレー」と呼ぶようになったとか。この話の真偽はともかく、辛い料理に使われている様々な香辛料には古来より薬として使われてきたものが多く、漢方薬にも数多く使われています。

夏バテや食欲不振など、暑いときに起こる不調を、これらの香辛料を上手に使って乗り切りましょう。 

【代表的な辛い香辛料の効果】

○唐辛子:辛さ成分としてカプサイシンを多く含む。カプサイシンには血行促進・発汗・食欲増進作用があり、また、深部体温を上げて基礎代謝を上げる効果もあるため、ダイエット効果も期待出来る。

○しょうが:辛さ成分としてショウガオール・ジンゲロンを含む。「生姜(しょうきょう)」という生薬名で様々な漢方薬に用いられ、食欲増進・整腸・解熱・殺菌作用などがあり、また、呼吸器疾患にも効果がある。

○ワサビ:シニグリンという配糖体がミロシナーゼという酵素によって分解されて、独特の辛味成分となる。食欲増進作用があり、また、抗菌作用が非常に強く、刺身などの生ものに添えることにより、食中毒などの発生を予防する効果がある。

○ウコン(ターメリック):カレーに使われている香辛料で、食欲増進・健胃作用があり、また肝臓疾患・糖尿病などにもよいとされる。

現代の夏の体調不良は、建物内の冷房の害も加わり、夏なのに冷え性の要素もあるため、なかなか厄介です。そういう時にも辛いものを摂ることによって毛細血管が拡張し、改善効果が期待できます。ただし、摂り過ぎると胃腸や肝臓などをかえって傷つけることがあるので、適度を心がけましょう。

(株)オーパス代表取締役
東洋セラピストカレッジ学院長
本間 裕康氏
岡山市本町10-22
TEL086-231-9213

本誌:2008年夏季特大号 43ページ

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