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特集[特集]人材ソリューション 山陽テクノサービス

激戦区岡山で実績と信頼を獲得 集約によりサービスの質高める

 倉敷、岡山、福山地域を中心に人材派遣サービスを展開する(株)山陽テクノサービス。平成5年の設立から約16年間で製造派遣を中心にクライアント数約500社、稼働人数1日当たり約2500人という事業規模を確立した。その要因は、人材、資金、情報を備前、備中、備後エリアの製造業に「集約」してきたことにあるという。同社が集約により可能とした独自の人材サービスを紹介する

地域密着で生まれた“強み”

 同社もかつてはエリア拡大志向の時期があった。しかし情報を含む資産の分散により不効率化が進んだ苦い経験という。

 「サービスの低下を招いてまで事業拡大にこだわっていては、クライアント、求職者双方から必要とされなくなる」-。同社はこの危機感を重く受け止め徹底したCS向上への事業見直しを実施。結果として、地域密着路線への転換という思い切った決断を下すことになった。

 地域密着は、社員の集中による手厚いサービスを実現したほか、効率化で生じた余剰資産を活用した人材確保活動や派遣スタッフの待遇改善などの強化を可能とし、事業は急成長。現在の地位を築き上げる原動力になったという。

集約が実現したマッチング力

 同社の大きな特徴が、適材適所へ人材を配置するマッチング力の高さ。とにかく人材を送り込めば良いという姿勢ではなく、採用率20%以下という厳しい面接で能力、人間性を精査し、求職者、クライアント双方が満足できる派遣にこだわっている。それを支えているのが豊富な人材だ。

 全国平均求人倍率0.92倍(平成20年5月)に対し1.25倍(同)を記録する激戦区岡山県下でもさらに人材獲得競争の激しい、岡山、倉敷エリアにおいて毎月約500人の新規登録を集める募集力の高さを誇る。

 この募集力は(1)イオンモール倉敷での登録会「火曜日はジョブステーション」や携帯電話や個人用のホームページに条件に合った仕事情報を配信する「お仕事両想い便(おもびん)」など独自の募集ツール。(2)広告業経験者が監修しトップクラスの出稿量を誇る広告展開。(3)時給や社会保障などの待遇の良さや充実したフォロー体制による紹介の多さ-によるもの。

 地域を限定したことで、これら密度の濃い募集活動が可能になったという。

高い提案力で企業の効率化を支援

 マッチング力を高めるもう1つの要因が、クライアントのニーズをしっかり把握し企業の求める合理化を実現する提案力。同社では人員を3エリアに集中させることで、1クライアントに対しスタッフ管理と営業の2人の担当者を任命することを実現。複眼的に組織、社風、仕事内容などの職場情報を収集し、登録者の面接も担当者が行うことでマッチングの精度を上げている。

 さらに担当者の退職による情報やノウハウの喪失を防ぐため研修制度の充実や現場の意見を事業に反映させるメールシステムの構築など正社員の労働環境向上に注力。かゆいところまで手の届くサービスを維持している。

妥協なきコンプライアンス遵守

 近年、重要視されている社会的責任やコンプライアンスについても「派遣スタッフ、クライアント双方の利益を追求すれば重視するのは当たり前。地域の信頼を守るためにも妥協はしない」と意識の高さを示す。具体的には派遣スタッフの社会保険加入はもちろん同社負担による有給休暇制度を完備。さらに、派遣前の安全講習などにも注力。クライアント担当者は、職場の安全確保のための提案や派遣スタッフのメンタル面などのフォローも手厚く行い、事故の防止に努めている。「創業以来死亡事故は0件。人に関わる仕事だけに、安全の確保には細心の注意を払っている」と言う。

磐石な足場から広がる事業

 製造業を中心に事業展開を進めて16年。地域集約の効果もあり、求職者、企業ともに知名度は大きく高まった。近年では、店舗スタッフなど製造業以外からの依頼も多く、登録会を行っているイオンモールの専門店にも多くの人材を派遣している。「派遣スタッフ、クライアントに正面から向き合い、一歩一歩まじめに事業に取り組んできたおかげ。これからも選ばれる派遣会社を目指し続けたい」-。地域に根ざしたサンテクとして、エリアでの事業の密度を高めていく考えだ。

本誌:2008年夏季特大号 20ページ

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