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データ岡山県下6月 金融経済動向

「下方修正」の判断据え置く 原材料高影響で一部個人消費が減少

 日本銀行岡山支店(鵜飼博史支店長)はこのほど、6月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。輸出は海外経済の拡大を背景に増加。設備投資は堅調に推移。個人消費は、一部弱さが見られるものの底堅く推移。一方、公共投資、住宅投資は低調に推移。原油・原材料高などを背景に地場企業の収益が足元で減益見込み。景況判断は基調として「緩やかに回復」としたが、地場企業の景況感は悪化している。


産業動向

 自動車 国内向けは小型車で、新車投入効果が減少しつつあるが、軽自動車で低燃費車種の需要が強まり持ち直しつつある。輸出向けはKDが減少。完成車はロシア、中東向けを中心に引き続き堅調に推移している。

 造船 造船部門は外航船を中心に豊富な受注残。非造船部門は中・小型船舶向けディーゼルエンジンや、産業用機械の受注が堅調で高操業が続く。

 石油精製 ナフサは需要が堅調だが、ガソリン生産を優先し、やや低めの生産水準。ガソリンは需要が基調として弱含みの中、原油価格高騰で買い控えが見られるが、一部先で国内他製油所の定期修理をカバーするための代替生産で高めの生産。軽油は内需が堅調に推移。輸出向けも増加し高めの生産。灯油留分は不需要期入りしている中、燃料転換の進ちょくから需要が弱含みだが、ジェット燃料の輸出向けが増加で高めの生産。重油は生産量が減少傾向にある。

 石油化学 ポリエチレンの需要は総じて堅調だが、一部に定期修理の影響があり、低めの生産水準。プロピレンは自動車向けを中心に需要が好調で高めの生産。塩ビ樹脂は採算悪化で生産を取りやめた。スチレンモノマー、ポリスチレンも採算悪化で生産水準を少し引き下げた。

 鉄鋼 薄板類は自動車・家電向けの高付加価値品を中心に需要が好調で高水準の生産。厚板類は造船メーカー向けを中心に需要が堅調で高水準の生産。形鋼類は改正建築基準法施行の影響が解消しつつあり、高めの生産。棒鋼類は建設向けで需要が減少しているが、自動車向けが好調で、全体では高めの生産。
 
 耐火物 大手メーカーでは主力取引先の鉄鋼メーカー等からの受注が堅調。中小メーカーでも安価輸入品との競合が続いているが需要増加のため、緩やかに持ち直している。

 電気機械 電子部品は携帯電話、デジタルカメラ向けが鈍化傾向だが、液晶関連が高めの生産。スイッチは携帯電話向けで弱めの動き。デジタルビデオカメラは新製品投入で生産が増加。
繊維 綿織物、合繊織物、ジーンズは安価輸入品との競合などで、生産量は減少。作業服は海外拠点への生産シフトで月々の振れはあるが、低調な生産が続く。学生服は少子化の影響で市場は縮小傾向だが、足元の需要は安定しており、生産水準は横ばい。

 工作機械 NC旋盤、MCともに自動車関連、一般機械メーカー向けで豊富な受注残。しかし国内外で景気情勢の不透明感が強まり、新規受注は少し弱めの動き。

 農機具 コンバインは一部で見られた在庫調整が終了し、生産が持ち直しつつある。携帯用刈払機は国内向けが需要期に入り生産水準を引き上げたほか、一部で豪州向けが増加し、全体の生産水準はやや高め。

 小売商況 百貨店売上高は食料品が堅調だが、衣料品・身の回り品が不振で5カ月ぶりに前年を下回った。家電販売は映像関連を中心に堅調に推移。スーパー売上高は衣料・生活用品が落ち込み前年比減。乗用車販売は小型車の落ち込みが響き、全体では前年を下回った。

 レジャー・サービス 旅行取扱高は海外旅行、国内旅行ともに低調で前年を下回った。主要観光地への入り込みは前年のデスティネーションキャンペーンの反動や天候不順から前年比減。


金融動向
 
 銀行券 払超額は156億円(前年払超212億円)
 
 実質預金 平残前年比は3.0%増(前月2.6%増)
 
 貸出金 平残前年比は0.3%増(前月0.6%増)

本誌:2008年夏季特大号 44ページ

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