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企業・事業紹介備北信用金庫

商工会との連携体制強化 先陣を切り特別融資開始

  • 県商工会連合会との特別融資の調印式

 備北信用金庫(高梁市正宗町1964-1、赤木洋志理事長、出資金3億2939万円)は、4月1日から、岡山県商工会連合会(西本和馬会長)と提携し、吉備中央町、備北、阿哲、真庭の4商工会会員向け特別融資を取り扱っている。地元の中小企業支援で以前から商工会と連携を密にしてきたが、組織の再編で新体制となり商工会の機能アップが求められる中、同信金では会員向けサービスをさらに強化していく。

 特別融資は原則無担保・第3者保証人不要が特徴。各商工会は会員の経営計画、財務内容などを把握し、同信金に融資をあっせんする。金利は提携先の金融機関で自由に設定するが、同信金では金利を所定金利より0.2%優遇しスタートした。

 昨年2月に高梁商工会議所、5月に新見商工会議所と提携し、それぞれの会員向け特別融資を始めたが、その商工会版となるもの。中山間地域をエリアとするだけに取引先には商工会会員も多い。「商工会会員向けにも同様の融資をと考えていた時に、西本会長からお話があった」(赤木理事長)と言う。

 県商工会連合会は特別融資で最終的に県下8信金すべてと同様に提携するが、その中でも備北信金が先陣を切り、3月27日に調印式を行った。

 同信金が今回の同融資に意欲的だったこともあるが、もともと県下8信金の中でも商工会とのつながりは群を抜いていたからだ。

 県商工会連合会の商工貯蓄共済事業(貯蓄、融資、保険をセット)で、同制度加入者である商工会会員への融資(融資額は貯蓄積立額の5倍まで、利率は地元地銀の新短プラ連動)の実績は同信金がダントツ。全体で現在約4億円だが、同信金がその半分を占める。件数でも3分の1だ。

 さらに、昨年1月には同連合会と新たに経営指導の業務連携を締結した。

 また、市町村合併で各地の商工会も合併が進み広域化。同信金が北房支店を置く旧北房町の商工会も合併で真庭商工会となった。それに伴い、今まで縁の薄かった地域との交流も期待できる。

 赤木理事長は「商工会会員には当金庫がメーンという業者も多く、そうした取引先を大切にしていきたい。それが地元の金融機関の役割」と話し、今後さらに様々な形の商工会との連携策を模索していく方針。

 「データ」

 預金残高933億6400万円
 貸出金437億642万円
 自己資本比率16.59%
 従業員数101人
 店舗数10
 (19・3期)

 備北信用金庫理事長
 赤木洋志氏

 合併10年で成果を実感

 ―地元企業の景況はどうか。

 一部の自動車関連の製造業は好調だが、建設業や零細小売業者は公共投資の抑制、人口流出などで厳しい。将来に明るい見通しが立たない。しかし、当金庫と地域企業は表裏一体。地域の活性化に向け、人材を育成し当金庫の機能を強化していきたい。

 ―企業再生支援委員会を設置しているが、企業再生をどう進めるのか。

 一度債務者区分が落ちたところを再生させるのは困難で時間がかかる。浮上してもまた落ちる可能性がある。地域密着型金融推進計画の2年で再生ができるとは最初から考えていない。これからが本番で、じっくり取り組むつもりだ。再生の方法も画一ではない。職員の目利き力を向上させ、個々の企業の状況に応じて進めていく。

 ―土地柄、年金振込の獲得には力を入れているが…。

 年金振込のお客様は現在6000人弱おり、1人当たり預金額が大きく経営の土台でもある。びしん寿会を組織し旅行などを企画したり、金利を優遇したり、手間がかかりほかの金融機関ではできないサービスをやっている。お客様に喜んでもらい接点を増やしたい。将来的には1万人にしたい。

 ―平成7年10月に旧新見信金と合併し10年以上経過した。合併の成果は。

 10年を経過した頃から“合併してよかった”と思っている。新見地区でのサービスも充実してきた。新見営業部には役員を送り込んでいる。お客様からの期待も感じる。ただ、高梁と新見の人口規模はほぼ同じだが、当金庫の現在の取り引きの規模(預金残高、融資量など)をみると2対1の割合。(新見地区での業績を伸ばし)将来的に1対1にしたい。

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