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[法律] 訴状が届いたらどうする?

Q. 取引先から裁判を起こされ,裁判所から「訴状副本」と「口頭弁論期日呼出状」という書面が送られてきました。言われなき事実で訴えられていますので,無視してしまおうと思うのですが,どうでしょうか。また,訴訟になっているので弁護士を頼まないといけないのでしょうか。弁護士に相談する際の心構えについても教えてください。

弁護士に相談する際の心構え

A. 訴状と口頭弁論期日呼出状が送達された場合,決して無視することなく,必ず指定された口頭弁論期日に裁判所に出頭してください。その期日に不都合があった場合には,裁判所に連絡をして期日を変更してもらうか,または,訴状に対する応答をした答弁書を裁判所に提出しておく必要があります。何も応答することなく口頭弁論期日に欠席すると,原告の訴状記載の事実を認めたことになり,敗訴の判決となる可能性がありますので注意してください。

 訴訟において,必ずしも弁護士を頼まなければならないというわけではありませんが,弁護士に委任をすれば,弁護士が期日に出頭するので,毎回の期日に出頭する手間を省くことができます。また,専門的知識・経験に基づいて的確に事件処理を行うことができるというメリットがあります。ただし,弁護士に依頼するには弁護士費用がかかります。弁護士費用には,着手金,報酬金,実費があります。詳細は,相談の際,弁護士にお尋ねください。

 岡山弁護士会では所属弁護士を紹介した「弁護士マップ」という小冊子を作成しています。知り合いに弁護士がいないという方は,それを参考にして弁護士を選び出し,まず電話で相談日を予約してください。

 弁護士に相談する場合は,事件に関する契約書等の重要書類を持参してください。さらに,事件に関して時系列に事情をまとめたメモを持参していただくと,的確かつ迅速な判断を下すのに役立ちます。弁護士には,守秘義務がありますので,不利な事情についても隠さずお話しください。

 弁護士はあくまで代理人であって,事件の当事者ではありません。弁護士に任せているから自分は何もしなくてもよいということではありません。自分が当事者であるという自覚をもって,弁護士と共に紛争解決に取り組む心構えが大切です。


みなみ法律事務所
南和成 氏
岡山市富田町1-2-20
ストゥディオアレズ103
℡086-227-5510

本誌:2005年8.21号 31ページ

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