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シャトル打ち上げに思う

 スペースシャトルが、慎重に慎重に、打ち上げられた。あの技術、よほど難しいらしい。相当な時間と巨費を使って実験組み立てして完成したはずなのに、いざ乗組員までがカプセルに入ってから、いざ発射という時になって、異状が見つかり中止になっている。それまでには、何度も何度も点検チェックは繰り返しているはずだと思うのに、あのザマはどうしたことだろう。
 
 こうした事態は、今回に限らず、過去にも何度もあった。日本での打ち上げでも、いざとなって延期や失敗した例は、何度もあった。ボクは素人だから詳しいことは判らぬが、その時まで何をチェックしとったんなら、と聞きたくなる。

 そして万全で打ち上げ、成功したと思った途端、早速、外装が剥がれたとか欠損を生じたとかで、宇宙遊泳で補修作業をしていた。その作業員の一人が日本人であった。アッ晴れアッ晴れと、送って来た映像を見て感心するやら、どうしたこっちゃと思った。

 こんな欠陥は前の大事故で重々注目のうちに改善されたはずの点であろうに。まさか、外遊補修実験も計画のうちであったのだろうか。あれが計画的欠陥でなかったとすると、今度は帰還大気突入の時、再び、惨事の状況が起こりはしまいかと心配である。

 それはともあれ、あんなことは金持ちアメリカの、やることだ。ご自由にだ。今の日本が、これに、劣らず負けずと人工衛星打ち上げなどに意地っ張り、実験や実施をするには及ぶまいとボクは思う。そんな膨大なお金があったら、まだまだ、さしずめ、しなければならないことがいっぱいあるはずではないか。衛星を打ち上げたかったら、アメリカに頼んで打ち上げてもらえばいい。現況で、そんな背伸びをする必要はないと思う。

 アメリカも馬鹿な奴だヨ。程々の無人通信衛星程度を打ち上げて良しとしとればよいのに、限りなき宇宙への挑戦をし、有人飛行で宇宙ステーションまで作ろうとか、そしてまた、その計画に日本までが参加する意向を約束しているらしい。さらに先日は、土星とやらに到達し、地球誕生の秘密解明の一端を知ることが出来たなどと云っていた。そんなヒマや金があるならサッサと地球上のイラクを片付けなさい。土星までに鉄塊を打ち込んで、何が科学の勝利だとボクは思うんだ。まず地球の整理より始めよ、だ。
(17・8・5)

本誌:2005年8.21号 34ページ

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