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巻頭特集岡山の塗装業者が落書き対策に一役

業務“周辺”の社会貢献 揃いの帽子、シャツ姿で

  • 落書き消去のユニホーム姿の高橋社長㊧

 間近に迫った「晴れの国おかやま国体」に向け、岡山県が主導する「落書き一斉消去大作戦」がスタート。これを受けて、岡山市内の塗装業者が「プロの技術を生かして町の美化に一役買おう」とボランティアグループを結成した。40歳代前半の2世社長らがメンバーで、「地方都市では全国有数」とも言われる岡山市中心部の落書き一掃に向け、“塗る”のが本業の男たちが挑んでいる。

 5年ほど前からボランティアとして落書き消去活動に参加、県の手引き作成にも携わった(株)岡憲塗装(岡山市)の高橋憲志社長が、JC時代の仲間や個人的なネットワークで同業者に呼び掛けたもの。グループ名は「岡山県塗装倶楽部」。同社のほか、メンバーはいずれも岡山市内で塗装業を30年来営む(株)コモリ(小森卓也社長)、(有)難波塗装店(木村彰仁社長)、(株)マエタニ(前谷康彦社長)、(有)森籐塗装店(森籐豊社長)で、高橋社長が代表世話人を務める。

 落書きを上塗りして消す場合、「塀の色に合った塗料を選択しないと落書きが逆に目立ちかねない」(高橋社長)といい、それなりの知識が要求されるところに建物などを“塗る”塗装業と、落書きを“消す”活動は通じるところがある。一般的に「ペンキが作業着に付いて汚い」という業界のイメージアップにもつなげようと、揃いの帽子、Tシャツまで制作する熱の入れよう。9月4日にかけての毎週末に、県南16カ所で展開する同作戦にリーダー役として参加している。

 国体開催に向け、県では条例に基づき落書き対策を推進。現地調査の結果、備前県民局管内の作戦対象となっている16カ所で被害は建物、電柱など1210カ所に上っている。器物損壊罪は親告罪のため取り締まりに限界があったが、現行犯逮捕も可能な県条例が施行(平成14年4月)されて多少改善したものの「消しても落書きは後を絶たず、いたちごっこの状態」(県環境政策課)が続いている。

 高橋社長は「子どもたちにきれいな街を残すのは我々の責任だし、落書きが目立つようでは街の活性化にも悪影響があるはず。仕事を通じての社会貢献と共に、こうした活動がより広範なものになれば」と話している。

本誌:2005年8.21号 7ページ
関連リンク:岡憲塗装

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