WEB VISION OKAYAMA

巻頭特集クラレ再編でイオン倉敷SC増床が大きく前進?

“岡山潤・”の人気施設  3年後にも夢が現実に

  • 敷地の約80%が更地になるクラレ倉敷事業所

 倉敷発祥の合繊大手企業、(株)クラレ(東京都)が、倉敷市内3カ所に分散する倉敷地区拠点の再編を決定。再編に伴い、平成20年3月末にもイオン倉敷ショッピングセンター北に隣接する倉敷事業所(倉敷市酒津1621)の約80%に当たる17haを更地にすることから、以前から“うわさ”されていたイオン倉敷SC(同市水江1)の増床計画が一気に現実味を帯びてきた。

 クラレの計画では、老朽化した倉敷事業所にはグループ会社のクラレメディカル(株)(東京都)の歯科材料部門を残し、そのほかの部門は原則的に玉島地区などに3年後を目途に移転。その後、全22haのうちメディカルが使用する5ha以外は更地にする。

 この跡地利用についてクラレでは「具体的な活用方法は決まっていないが、将来的に売却もしくはリースする」方針。一部では住宅利用や商業用地としての活用といった説が出ているが、かねてから水面下で動きがある“イオン倉敷SC増床説”の実現がにわかに浮上してきた。

 もともと、イオン倉敷SCはクラレの遊休地に進出しただけに両者の結び付きは深く、北側に面した倉敷事業所が縮小するとなれば、さらなる増床話があっても全く不思議ではない。

 年間約1700万人を集客するイオン倉敷SCでは、この2~3年、増床計画が絶えず取りざたされており「飲食ゾーンをメーンに増床する計画が水面下で進められているよう」とテナント関係者。というのも、同SCを運営するイオンモール(株)(千葉市)が最近出店した施設では、物販に加え飲食ゾーンの充実が図られ、SCの大型化も進んでいる。「イオンりんくう泉南SC」(大阪府泉南市、16年11月オープン)や「イオン宮崎SC」(宮崎市、17年5月オープン)では、160~170の専門店を構え、飲食ゾーンもバイキング形式や健康志向の高まりに合わせた自然食の店など目を見張る充実ぶり。

 一方、イオン倉敷SCでは核店舗のほか約120の専門店を備え、専門店街部分の売り上げは、イオンモールが運営する20店の中でも1、2を争う規模。トータルでもオープン以来増収を続けているが、開業から約6年が経過し、その集客力がゆえに退店するところもほとんど無く、施設の活性化や新鮮さの創出を思うように図れないジレンマに陥っている。

 イオン倉敷SCでは「毎年5%程度のテナントでリニューアルを実施するのが目標」と、変化をつけるべく取り組んでいる。今年度も秋に予定している約10店を含め15店程度で改装・ブランド変更を実施する。それでも、リニューアルではなかなかマンネリ感が否めない部分もある。

 それだけに、同SCでも「可能ならば増床したい」と、意欲は十分。仮にクラレ用地への増床ともなれば、クラレ側に面したメガマート部分を倒し、北へ増設する思い切ったものにもなりそうで、動向が注目される。

本誌:2005年8.21号 5ページ
関連リンク:クラレ

PAGETOP