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話題鴨方屋呉服店

中国地区最高歳104歳女性社長がんばる

  • 100歳の祝いの時の三宅社長。現在はちょっと痩せ気味

 「齢104歳、現役の女性社長」が倉敷市内に健在している。全国的に見ても、社長としては最高齢と見られ、若返りだけがことさら強調されている社会にあって、中高年齢者にとっては心強い話題かも知れない。

 これは、(有)鴨方屋呉服店(倉敷市玉島阿賀崎1210)の三宅政子社長。同氏は、明治34年2月12日生まれの104歳。

 同社は社名にあるように、元々は呉服店だったが、現在では不動産管理が主たる業務。大正時代初期に建てられたという木造2階建ての家は、当時の商家の面影を現在も漂わせている立派なもの。

 この自宅兼本店に、三宅氏はドンと構えている。構えていると言っても、最近は1日の大半をベッドに横たわって過ごす。平成5年に骨折し、以降足が不自由となったためで、外に出歩くことは無くなったという。

 それでも、じっとしているのは苦痛らしく、ちぎり絵や絵画、貼り絵-、それに毛筆での習字など、毎日創作活動に勤しんでいる。耳はちょっと不自由。

 会社経営の方は、事実上、息子のお嫁さんの寿美恵さん(71歳)と孫の敏夫氏(45歳)が、切り盛りしているが、最後は三宅政子社長のOKと印鑑が無いと、事は進まない。

 「社長からは、生き様も教えられる。今でもお小言をもらうこともある」と敏夫氏。最近の色紙は「104歳とは生き過ぎた。早く行きたい主のもと」。黒々とした墨蹟は鮮やか。

 政子氏は岡山市生まれで、大正7年、18歳で現在の三宅家に嫁いで来た。主人の武一氏と店を切り盛りし、昭和34年主人に先立たれた後、社長に就任。子息が店を継がなかったため、現在まで社長のまま。

 少女時代から男勝りで「一つのことを始めたら、やり切るまでやる」(政子氏)という気力が“生涯現役社長”を支えていると言えそうだ。

本誌:2005年8.21号 16ページ

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