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連載記事イマドキ大学生が社長に聞きたいコト!

フジワラテクノアート 面倒見の良さが安心感に

  • (左から)景山莉凪さん、小川恭佳さん、山村百合香さん

 大学生が地元企業社長にインタビューする「イマドキ大学生が社長に聞きたいコト!」の3回目は、就実大学経営学部3年の女性3人が、醸造機器のトップメーカー㈱フジワラテクノアート(岡山市)の藤原恵子社長を取材しました。夫の急逝を受け専業主婦から社長に就任、社員の働きやすい職場環境づくりに力を入れる藤原社長の経営方針は、女子大生たちにどのように映ったのでしょうか。

 昭和8年6月創業のフジワラテクノアートは醸造機器のトップメーカーとして発展し、日本全国だけでなくグローバル企業として発酵技術を海外へ広めていこうとしている。優れた技術(テクノ)と感性(アート)あるモノづくりを通じて、日本の素晴らしい食文化を守り、食の安全・安心に貢献している。醤油、味噌、清酒、焼酎などの醸造分野で、醸造機械のパイオニア企業として麹造りを全自動無人化し、国内製麹装置で約80%のシェアを占めている。

 専業主婦だった藤原恵子社長は、前社長だった夫の急逝を受け、当時の会長(父)からの任命により平成13年に就任した。父は国内だけでなく海外営業に特に力を入れ、30カ国への販路を開拓した。特に台湾やタイ、ブラジルなどは親戚付き合いもできるほどの関係を築き、その付き合いは3代にわたる。亡き夫は「技術のフジワラでなくてはいけない」との理念を持ち、開発した技術は最近になり花開きつつある。

 その後を引き継いだ藤原社長は自分に何ができるかを考え、「社員の幸せと働きやすい環境づくり」に注力することを決めた。女性社長ならではの視点で、優秀な女性を見極め採用。きめ細やかな気遣いや提案力を生かし、初の女性総務部長も誕生している。また、働き方改革が世の中で叫ばれる前から、女性社員だけでなく男性社員も育児休暇や介護休暇を取得しやすい環境づくり(上司との関係づくり、コミュニケーション)に力を入れており、男性社員も子どもの入学式には休暇を取得して出席する社員が多い。工場の周りに飲食店がほとんどないことから社員食堂も整備しているが、さらに美味しさや外観デザインにこだわったものにリニューアルしようと考えているそうだ。母親のように社員を大切にしている様子が分かる。

 これまで醸造機械の製造開発を手掛けてきたが、近年世界でも注目されている発酵を使った付加価値の高い商品を製造し、主にヨーロッパやアメリカなど海外販路の拡大に力を入れていく方針。採用面では素直で明るく社風になじめる人材を求めているそうで、藤原社長は「学生のうちはとにかくたくさんの人と会い、良い所も悪い所も学んで自分のものにする。そしていろんな人脈を作っておくことがいいと思う。これからの時代性別は関係ない。もっと女性に活躍してほしい」とエールを送ってくれた。

 就実大学経営学部3年 景山莉凪さん、小川恭佳さん、山村百合香さん

 初めて女性社長と会ったが、社員1人ひとりの名前、家庭のことまでよく知っていて、「お母さん」のような存在だった。特に印象的だったのが、男性社員も育児休業を取得しやすい環境づくりに努めていること。社長に就任した当時は苦労も多かったそうだが、それを糧に「大変だったことは忘れた」と笑顔で語る大らかな方だった。社員は平等に学ぶことができ、先輩は後輩を熱心に指導していた。私たちも近い将来社会人になるが、面倒を見てくれる先輩が職場にいれば安心して働きやすいと感じた。


㈱フジワラテクノアート
代 表:藤原恵子
所在地:岡山市北区富吉2827-3
創 業:昭和8年6月
資本金:3000万円
従業員:129人

本誌:2018年1.22号 7ページ

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