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ジャーナル天満屋

社長に江國氏、会長に木住氏 任期半ばの交代 創業家以外から初

  • 江國成基氏

 ㈱天満屋(岡山市北区表町2-1-1、資本金1億円)は、昨年12月27日付の取締役会で、江國成基常務岡山本店長が代表取締役社長に就任する人事を決めた。伊原木一朗前社長は退任し、木住勝美専務が代表取締役会長となり代表権は2人が持つ。1829年創業の同社で創業家以外からのトップ就任は初めて。

 伊原木前社長から「一身上の都合」として退任の申し出があったもので、任期途中でのトップ人事にあたり同社では「長きにわたり築き上げてきた地元密着の経営をグループ全体で深耕させ、業容の拡大を目指す」としている。

 伊原木前社長は、グループを長年率いた一衛元社長の実弟・故謙二氏の長男。三菱商事㈱を経て2016年5月社長就任。事業拡大の原資に充てる狙いで資本金を34億8300万円から1億円に減資したほか、「百貨店」と「グループ」の2事業本部制の導入など組織体制の見直しを進めたほか、県卸センターの総合展示場「オレンジホール」の再開発業者にも名乗りを上げるなど、商社時代に培った手腕を発揮し改革に取り組んだ。一方で、東京育ちで流通業界の経験もなく、地元経済界での存在感はいまひとつという印象だった。

 天満屋は一衛氏の長男隆太氏が知事選出馬のため社長を辞任したのを受け、一衛氏の実弟・省五氏が急きょ社長に就任。就任時64歳という年齢もあり当初から省五氏の後任が注目されていた。創業190年近い老舗百貨店として求心力は欠かせず、創業者一族でありながら関係者の間では無名の存在だった一朗氏に白羽の矢が立ったが、イオンモール岡山の出店など業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、短期間で生え抜きの江國氏へのバトンタッチとなった。

 新社長の江國氏は岡山市出身。慶應義塾大学法学部を卒業し1983年天満屋入社。取締役管理本部経営企画グループ担当、同経営企画本部長、同営業本部長兼岡山本店店長などを経て昨年5月から常務。57歳。

本誌:2018年1.22号 13ページ
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