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ジャーナル大森ヘルスケア

中国政府幹部がチシャトウ事業視察 血糖値抑制効果の実証に着手

  • 張局長(右から2人目)に説明する岸野社長

 野菜では世界で初めて抗アレルギー作用が確認された「チシャトウ」事業を手掛ける大森ヘルスケア㈱(岡山市北区大内田828-2、岸野章丈社長、資本金630万円)をこのほど、中国政府の幹部が訪問した。チシャトウパウダーの中国への輸出事業スタートを受けた大物の“電撃訪問”に、同社の期待は最高潮に達している。

 岡山を訪問したのは、中国・山東省煙台保税局長の張文慶氏。大森ヘルスケアは中国政府系の健康食品メーカー「新時代健康産業集団有限公司」と近くパートナー契約を結び、その子会社でネット通販を手掛ける「山東上品源産業有限公司」(山東省)が、無農薬栽培の国産チシャトウパウダー(2.5g入り、30包)を販売する計画で、その交渉のため岸野社長が2年前に現地を訪れた際に張局長とも懇談した。

 チシャトウは中国ではポピュラーな野菜で、肝機能への効果は広く知られているものの、岡山大学との共同研究で抗アレルギー作用を確認し、「チシャトウを有効成分とする抗アレルギー剤」の特許権が日中で確定したことに強く興味を持った張局長サイドの希望で、東京の健康関連食品メーカーなどの視察に合わせ岡山にも立ち寄った。

 懇談で張局長は、大森ヘルスケアのこれまでの取り組み、抗アレルギー作用に着目した経緯などについて質問。抗アレルギー作用に加え、データ的には確認されている血糖値抑制効果には特に大きな関心を寄せ、大森ヘルスケアは早速、本格的な実証データ作成を決断。チシャトウ成分を含む青汁、キャンディー、チョコレート、うどんなどの商品群にも興味深々の様子だったそうで、年明け早々にはパウダー8500箱の注文も舞い込んだ。

 千葉県の森田健作知事の全面協力で、房総半島で大規模な産地化も進んでいる。訪問依頼を受けた岸野社長が旧知の商社関係者らに尋ねたところ、地方の一企業を政府関係者が直接訪問するのは極めて異例。半信半疑のまま迎えた“大物”の熱意に、岸野社長は「特許権を取得した効果を改めて痛感した。味・香り・色を残したパウダーは抹茶文化のある日本でなければ生産できないもので、政府のバックアップがあれば一層の追い風になるのは間違いない」と手応えを一層強めた様子。

本誌:2018年1.22号 8ページ

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