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ジャーナル大森食品

「空心菜」で新たな事業展開 レシピなど書いたパッケージも製作中

  • 栄養たっぷりのスーパーベジタブルと岸野章丈社長

 業務用食材卸の大森食品(株)(岡山市大内田828-2、岸野章丈社長、資本金5000万円)は、このほど、中華料理などに使われる野菜「空心菜(クウシンサイ)」の取り扱いを始めた。地元農業法人と連携し、20年来温めてきた食材の生産販売にチャレンジ。岡山ではなじみの薄い食材だが、ウナギ並みのビタミンAなど栄養満点の「スーパーベジタブル」で、需要拡大に期待をかけている。

 空心菜は、「エンサイ」「ヨウサイ」とも言われる熱帯アジアが本場の野菜。ビタミンA、C、鉄分、カルシウムなどの成分を豊富に含み、夏場の栄養源として中華料理などで広く使われる。中が空洞の茎はシャキシャキ感がたっぷりで、癖もなく炒め物や和え物、おひたしにもよく合うという。

 岸野社長は20数年前、当時「食材の供給基地」だった台湾を訪れた際に出会い、事業化の構想を持ち続けた。昨年2月の新本社建設で、国の制度融資の窓口だった農林漁業金融公庫の取引先企業で異業種交流会が立ち上げられることになり、その設立発起人となったのを縁に総社市内の農業法人サンファームハラ・原誠一社長に委託生産を提案。今年は試験的に約330平方メートル栽培し、お盆前に出荷できる体制が整った。

 中華料理店やホテルへの売り込みのほか、総菜の取引があった(株)天満屋ストア各店舗では9月中旬から販売を開始。150g入り、店頭価格198円で、都市部の店舗を中心に反応も上々という。

 現在、レシピや栄養価などを書いた新しいパッケージを製作中で、来シーズン(5-10月)からは居酒屋チェーンを全国展開するマルシェ(株)のグランドメニューにもほぼ固まっている。岸野社長は「業績を伸ばしていくためには新しい“仕掛け”が必要。市販の野菜を扱うのは初めてだが“地産地消”で味には自信があり、学校給食にも供給していきたい」と話している。

本誌:2005年10.17号 10ページ
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