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巻頭特集岡山市長選

新市長に高谷茂男氏 民間の経営感覚で市政運営に挑む

  • 激戦を制し初当選を決めた高谷茂男氏

 前市長の衆院選出馬に伴う辞職を受けて急きょ行われた岡山市長選は、前チボリ・ジャパン(株)社長で自民、公明両党が推薦する高谷茂男氏(68)が、元自民党衆院議員の熊代昭彦氏(65)、元総務省課長補佐の高井崇志氏(36)を大差で破り初当選を飾った。高谷市長は10月11日にさっそく初登庁し、行財政改革や政令市移行問題など難問山積の中で1期目をスタートさせた。

 高谷氏は、経済界をはじめ各種団体からの要請を受けて9月15日に出馬表明。「官から民へ」をキャッチフレーズに、民間企業経営の手法を生かした行政運営による行財政改革の推進や市の長期的なビジョン策定、大規模プロジェクトの抜本的見直しなどを掲げ選挙戦に臨んだ。

 選対の駒組みは巨大だったが「手足となる組織が不在」(陣営幹部)で、当初は浸透度がいまひとつとの見方もあった。しかし、中盤以降は安倍晋三自民党幹事長代理、冬柴鉄三公明党幹事長ら中央から大物の応援が相次いだほか、総選挙後は岡山1区選出の逢沢一郎衆院議員の後援組織が合流して陣営の引き締めを図り、徐々に大型選対の地力を発揮し他陣営を振り切った。

 郵政民営化法案に反対し前市長を「刺客」として送り込まれた熊代氏は、4期12年の衆院議員としての実績、知名度では高谷氏を上回るとみられたが、衆院から市長選への転身に対する批判を最後まで払拭し切れなかった格好。一部の自民県議、保守系市議らが中心となり必死に追い上げを図ったが及ばなかった。

 市民団体からの要請で、民主党の参院候補を辞退して「無所属市民党」の立場で立候補した高井氏は、県庁で3年間の勤務経験があったものの知名度不足は明らかだった。前原誠司代表が応援に入るなど、途中から民主が前面に出て支援したが、連合岡山の推薦が得られず、政策的にもいまひとつ独自色を打ち出せず涙を飲んだ。

本誌:2005年10.17号 4ページ

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