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人・往来ブルースタジオ専務 大島芳彦氏

リノベが今住みたい家実現 近年は共同体の価値に注目

 「ここ数年で住宅選びの意識が大きく変わってきた」と話すのは、(一社)リノベーション住宅推進協議会副会長で㈱ブルースタジオ(東京都)専務の大島芳彦氏。9月21日、岡山市で開かれた「リノベーションEXPO」で、「バブル崩壊後の世代は、短いスパンで住まいを考え、賃貸では将来においても住宅購入を考えず今の生活スタイルにふさわしい住まいを移り住んでいく『新賃貸派』や、あえて中古住宅を選び5年、10年といったスパンで売却し住み替えていく『流動資産派』が出現している」と現状を解説した。

 そこで注目度が高まっているのがリノベーション。住居スペースの大半をホームシアターに使い、風呂からも窓を通して映画鑑賞できるようにするなど「ついのすみかではあり得ない思い切ったデザインなど、今の自分にとっての最適化が可能だ」と強調する。その際、ポイントとなるのが価値の編集。資金、間取り、内装そして立地する街まで、年々増加している中古住宅なら、新築に比べ選択肢は大きく広がる。

 その中でも大都市圏で注目されているのが、共同体の価値。団地やアパートなどで入居者同士や地域との長い年月をかけて築かれてきた「コミュニティーに参加できることに力点を置いたリノベーションが成功している」と話す。例として(独)都市再生機構(UR都市機構)の公団型団地再生のルネッサンス計画で、建ぺい率の低さを生かし、豊富な空地を地域住民も憩え、入居者と交流できる公園や貸農園に再生した事例などを紹介。「入居者はもちろん地域の大きな付加価値になっている」とリノベーションが持つ可能性を訴えた。

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