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データ岡山県下6月金融経済動向

「持ち直している」に上方修正 節電需要高まり個人消費が改善

 日本銀行岡山支店(高口博英支店長)はこのほど、6月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。製造業の生産は、在庫品や代替品を活用し部品調達を進めたことで、東日本大震災による供給面での制約が和らぎ持ち直している。設備投資でも製造業を中心に一部で持ち直しの動きが見られ、個人消費も夏の節電対策に伴う需要の高まりで改善していることから、県内景気を「持ち直している」とし、判断を3カ月連続で上方修正した。

産業動向

 自動車 在庫品や代替品の活用など部材調達を進めたことで供給面の制約が和らいでおり、持ち直している。

 造船 豊富な受注残を背景に高操業が続いている。部門別に見ると、造船部門では外航船を中心に豊富な受注残を抱えており高操業を続けている。非造船部門でも中・小型船舶向けディーゼルエンジンを中心に高めの生産を続けている。

 石油精製 定期修理が終了したことに加え、国内外の石油製品への引き合いが強まっていることから原油処理量は底堅く推移している。

 石油化学 一部の先で大規模定期修理が終了したため生産水準は持ち直している。

 鉄鋼 粗鋼生産量は国内自動車メーカーの稼働率上昇などを背景に持ち直しつつある。製品別の動向を見ると、厚板類は造船メーカー向けを中心に需要が堅調に推移。薄板類は、輸出向けについては在庫調整などの影響で生産調整が続いているものの、国内向けについては自動車メーカーの増産により持ち直している。また、形鋼類、棒鋼類については震災の影響により一時的に強まった建設向け需要が一服していることを背景に弱含んでいる。

 耐火物 鉄鋼向け需要の一服などを背景に生産は弱含んでいる。主要顧客である鉄鋼メーカー向けの需要にやや一服感がうかがえ、生産は弱含んでいる。

 電気機械 生産は下げ止まりつつある。製品別に見ると、電子部品は地上デジタル放送完全移行の対応などから持ち直している。スイッチについても、足元で弱含んでいるものの海外セットメーカーからの受注が持ち直している。デジタルビデオカメラは海外への生産移管に伴い生産は減少している。

 繊維 全体としては、低水準の生産が続いている。綿織物、合繊織物、ジーンズは安価輸入品との競合などで低水準の生産が続いている。作業服は震災復旧に向けた需要増が見られており、全体として生産量は下げ止まっている。学生服は少子化の影響で市場は長期的には縮小傾向にあるものの、足元の需要は安定しており生産水準は横ばいとなっている。

 工作機械 低水準ながらも緩やかに持ち直している。NC旋盤、MCは全体としては低水準が続いているものの、中国など海外向けを中心に緩やかに持ち直している。

 農機具 底堅く推移している。製品別に見ると、コンバインは底堅く推移している。携帯用刈払機は主力の欧州向けが円高の影響などを背景に減少している。

 小売商況 百貨店・スーパー売上高は天候の影響で前年を下回ったものの、節電意識の高まりや暑さ対策でクールビズ関連の衣料品や夏用寝具などの生活用品に動きが見られている。家電販売は、省エネタイプのエアコンや扇風機の販売が好調であるほか、地上デジタル放送完全移行を前にした駆け込み需要が見られた。乗用車販売は、依然として前年を下回っているものの、震災後に見られた新車の供給制約は和らいでいる。

 レジャー・サービス 旅行取扱高は、関東方面への旅行が低調となっており前年を下回っている。主要観光地への入り込みは、高速道路の休日割引の終了に伴う駆け込み需要が見られ、前年を上回った。

金融動向

 銀行券 払超額は271億円(前年払超190億円)

 実質預金 平残前年比は2.4%増(前月2.6%増)

 貸出金 平残前年比は0.9%減(前月0.5%減)

本誌:2011年8.22号 28ページ

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