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データ2011年上半期岡山県貿易概況 水島・宇野税関支署

15%増の1.6兆円 自動車輸出が65%増と回復

 神戸税関水島税関支署と同宇野税関支署は、2011年上半期(1~6月)の岡山県貿易概況をまとめた。貿易総額は1兆6224億7800万円(前年同期比15.4%増)。円高で推移し不安材料はあったものの、自動車の輸出が回復したため上半期では2年連続で前年を上回った。

[輸出]OEMで自動車好調

 輸出額は5773億2900万円(同13.2%増)で、内訳は鉄鋼24.9%、自動車22.6%、有機化合物20.3%、船舶9.3%ほか。上位品目が揃って実績を伸ばした。

 品目別に見ると、上位で最も伸びが目立った自動車が1302億6400万円(同65.3%増)、台数ベースで8万8713台(同13.5%増)。主要輸出先(金額ベース)は、プジョーとのOEM供給や欧州向け電気自動車の出荷でフランス向けが430倍と大幅に伸び、トップとなった。2番手のオーストラリアが前年同期比11.3%増。続くロシアも同77.0%増、アメリカ同26.8%増だった。

 鉄鋼は1435億4100万円(同4.7%増)、数量ベースで201万4510t(同1.0%減)。金額ベースで韓国(同2.2%減)、中国(同15.0%増)、タイ(同120%増)の順だった。有機化合物は1170億8600万円(同29.6%増)。船舶は538億3500万円(同4.0%増)。

[輸入]原料価格高騰で増加

 輸入額は1兆451億4900万円(同16.6%増)。内訳は原粗油39.1%、金属鉱・くず30.4%、石油製品9.6%、石炭5.9%ほか。品目別では原粗油が4088億8400万円(同0.8%減)。数量ベースでも759万601kl(同16.3%減)と、原油高を背景に需要が減った。金額ベースではほぼ横ばい。主要輸入先(金額ベース)は、サウジアラビア(同0.2%減)、クエート(同22.0%増)、イラン(同2.8%減)がトップ3で変わらず。

 金属鉱・くずは3173億7400万円(同28.4%増)、数量ベースで787万35t(同2.1%減)。以下金額ベースで石油製品は1002億9400万円(同58.2%増)、石炭は614億8400万円(同45.9%増)。石炭は数量では同7.5%減だが、価格高騰で金額ベースでは大幅に伸びた。各税関支署別の動向は次の通り。

●水島税関支署―石油製品輸入が58%増
 総額は1兆3348億500万円(前年同期比15.0%増)。内訳は輸出5299億7400万円(同14.1%増)、輸入8048億3100万円(同15.7%増)。

 輸出の上位品目は鉄鋼で前年同期比4.2%増、続く自動車が同65.3%増、有機化合物が同29.6%増。輸入は原粗油同0.8%減、石油製品同58.2%増、金属鉱・くず同55.8%増、石炭同45.9%増。
 外国貿易船入港隻数は1946隻(同3.1%増)。国籍別ではパナマ(676隻)、韓国(530隻)の上位2カ国が突出している。

●宇野税関支署―銅の価格上がり輸入増加
 総額は2876億7300万円(前年同期比16.8%増)。内訳は輸出473億5500万円(同4.8%増)、輸入2403億1800万円(同19.5%増)。

 輸出の主要品目は輸送用機器が前年同期比42.6%増、これに続く一般機械が同17.9%減、鉄鋼が同73.7%増。輸送用機器は船舶の引き渡しの時期が重なった。鉄鋼はスポット需要で韓国向けが好調だった。

 輸入は全体の90%以上を占める金属鉱・くずが同19.8%増。数量はほぼ横ばいながら、銅の価格が上がり金額ベースで大幅に伸びた。3番手の糖類および同製品が数量、単価ともに伸びたため2倍となった。

●岡山空港―3年連続で前年割れ
 宇野税関支署管轄内の岡山空港貿易総額は15億5500万円(前年同期比35.8%減)。内訳は輸出が11億9400万円(同36.3%減)、輸入が3億6200万円(同34.3%増)。3年連続で前年を下回った。

 輸出は、ウエートの高い一般機械が前年同期比18.9%減だったほか、これに続く電気機器同44.7%減、ゴム製品同51.5%減と軒並み低調。

 輸入は、高額のスポット需要があった精密機器類が5倍近い実績で、トップとなった。続く、衣類および同付属品は同75.7%増。前年トップの電気機器は同91%減と振るわず。

本誌:2011年8.22号 25ページ

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