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連載記事

女性のマナー

礼儀作法を重んじた行動を

スクールにお越しの女性の生徒さんのお話です。 Aさん40歳は、男性と同等に働くことを生き甲斐にしていらっしゃいます。 社内や取引先においても男性の方と接することが多く、くどかれるなどのセクハラ発言を受けることがあり、とても嫌な思いをすると、レッスン時にいつもつぶやいていらっしゃいました。 そのスクールにお越しのAさんが、私の紹介した目上の男性Bさんと仕事上で食事に出かけることになり、私もその席にご一緒することになりました。Aさんからは、その日のマナーについては後日のレッスンですべて教えて欲しいとの要望をいただいておりました。目上の男性Bさんにはその旨もお伝えしており、私が何も率先してBさんにすることはなく、おもてなしはレッスンを兼ねてすべてAさんにお任せすることにいたしました。

 こちらのコラムにおいては、女性の方々も多数お読みいただき、ご感想もいただいておりますので、今回は、男性経営者からは指摘出来ない点を、女性としてアドバイスさせいただきます。

 後日、レッスンへお越しのAさんに私がお伝えした内容です。
「Aさん。セクハラ発言を男性にさせる要素を大変多くお持ちでしたよ。」 男性はセクハラをさせる要素が女性にあると言っては大変なセクハラだと反感を買うでしょうが、女性の振る舞いやしぐさを教えることを生業をしており、Aさんは その方法を習得する為にお越しであるので、Aさんは大変真剣に私を言葉を素直に聞き入れる耳を持って下さいました。

今回、目上の方との食事という設定でしたが、お食事前にクロークに大きな荷物をBさんが預けに行く時、Bさんの荷物を持つわけでもなく、場所をご存じでないBさんの前を歩いて場所をご案内するわけでもなく、Aさんの方が3歩後ろを歩いていらっしゃったでしょう?まるでBさんの彼女のようですよ。そして、クロークに荷物を預ける時も、Aさんがクロークにお声を掛けるわけでなくBさんご自身でクロークにお声を掛けられたでしょう?クロークから預かった番号札もBさんがお持ちのまま。 デートならばレディーファーストで良いでしょが、ここは日本の文化の中におけるそれもビジネスの場ですよ。お食事後のお支払も、状況を見計らって前もってこっそりとなさっておけばスムーズでしたのに、結局は男性ということもありBさんに御馳走になる始末・・・。これではデートの女の子です。そして、クロークの番号札もAさんがお預かりになっていてすばやくBさんにお渡しできるように、一足お先に行動なさると。Bさんに敬意を表していることよが伝わるでしょうに、Bさんが荷物をクロークに取りに行かれている間、またまたぼーっと待っているのは、いかがなものでしょう? タクシーでBさんをお送りしてさしあげる時も、タクシーから降りてご挨拶することなく、窓を開け手を振って別れる。デートのお別れではありませんよ。

など、多数のAさんの日常の仕事場でのAさんの行動を見ることができました。男性からすると、デートの錯覚になりかねない行動が多数あったのです。男性同士の仕事上のお付き合いでは許されない甘さを女性ゆえにしているように思えました。
女性である私達も、しっかり目上の人に対する礼儀作法を重んじた行動が素早く取れるようになりたいものですね。
<私は女性に全てのセクハラを我慢しなさいを言っているわけではありません。必要があれば専門家に相談するべきでしょうが、事前に防ぐ方法の一例をしてとらえて下さい。>
そして、男性の方々が女性によかれと思いなさっている思いやりの言動において、女性である私たちが、困ってしまうことをご紹介いたします。

○階段を男性の方がご案内して下さる場合に、敬意の表れとしてお先にどうぞ。 と勧めて下さることがあります。特に社内の階段など公共の場よりも少し斜面が急な階段では、スカートをはいている足元を後ろから男性がついてくるのは、とても気になります。階段は男性が先がマナーです。 エスカレーターでは、昇りは男性があと。下りは男性が先。がマナーです。 男性は女性にハプニングがあった時に、エスコートができるよう、例えばハイヒールで よろけてしまった時に、手を貸すなどすぐに支えてあげられるように、昇りでは下側。下りでも下側。の位置に立っているとの意味があります。 女性側は、よろけることなく美しい姿勢と立ち方でハイヒールを履きこなすことができなければなりません。

○男性側は、ハイヒールの女性の歩く速度を考慮して歩いてあげることは男性のマナーです。 女性側は、男性側に迷惑を掛けることなく、美しく颯爽と歩けるようにハイヒールになれておくことは、大人の女性のマナーです。

○これから、お鍋が美味しい季節ですね、会食中、とても身体が暑くなり、男性はジャケットを失礼させていただく。というのも、状況によっては良いかと思います。しかし、女性に、「どうぞ、どうぞ、暑いでしょう?」と、ご好意で上着を脱ぐのを勧めて下さり、「ありがとうございます。結構です。」とう女性に、「どうぞ、ご遠慮なさらずに。」と、上着を脱ぐことを勧めて下さることがよくありますが、女性は男性のようにカッターシャツを着ているわけではなく、二の腕が見えるような洋服をジャケットの下に着ていて脱げない場合も多くあります。女性には、上着を脱ぐ事は勧めないように致しましょう。
 そして、女性の方はジャケットを脱ぐ事はどのような場合においてもあり得ないと、心得ておくように。勧められたからと脱いではいけません。また、勘違いをさせる隙をご自身で与えているのです。

○また女性の仕事上の洋服は、男性に対抗心むきだしのきりっとした固くて隙のない洋服よりも、ジャケットの下のブラウスは、女性のみが着用可能な柔らかいフェミニンなブラウス。色は、白とクリーム。お似合いになる色はどちらか一方になるのが、色彩ファッションの原則です。どちらが、優しく人が近付きやすいイメージになるのか、ご自身を客観的にコンサルティングしてみましょう。

 マナーや礼儀作法の基本は、お相手に不快な思いをさせない事です。 ありきたりなマナーの知識で満足することなく、お相手に真の安らぎを与えることができますよう、私自身、気をつけて行きたいと思います。

河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2010年10.18号 21ページ

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