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ジャーナル馬野

美尻・美脚の立体縫製ジーンズ 「地域産業資源」認定で販路開拓へ

  • セミオーダーの夢心ジーンズを持つ馬野社長

 洋服リフォームの㈲馬野(岡山市北区津島西坂1-1-33、馬野信吾社長、資本金300万円)は、このほど、立体縫製によるジャストフィットジーンズ(商品名・夢心ジーンズ)の開発・販路開拓で、中国経済産業局から地域産業資源活用事業計画の認定を受けた。

 作業着として生まれたジーンズは、平面のパターン(型紙)を作って縫製するのが一般的だが、かがんだ時にウエスト部分にすき間ができ、下着が見えてしまうのが女性にとっては悩みの種。洋服リフォームを通じてウエスト直しの依頼が多いことに目を付け、ヒップのラインに沿った構造と、脚の前側にゆとりを持たせ、30~40歳代の女性をターゲットにした、フィット感が高くシルエットの美しい「美尻・美脚」ジーンズを開発した。

 立体縫製は平面より数段手間が掛かり、「工場が嫌がるためメーカーもやりたがらないニッチの世界」(同社)で、そこにニーズを見出した。また、1人ひとりに、よりフィットしたジーンズを提供するため、リフォーム技術を生かしてウエスト部分の縫製を自社で手掛けるセミオーダータイプも開発。8種類の中からヒップに合うサイズを選んで最後にウエストを調整するもので、おなかの部分に余裕を持たせることで動きやすさにも配慮した。

 価格は完成品が1万~2万円、セミオーダータイプが1万9000円で、一般的なオーダージーンズ(5万円程度)よりかなり割安に設定した。

 伊勢丹グループの各百貨店(新宿店を除く)で先行販売を始めており、同百貨店を中心とする共同仕入機構に加入する㈱天満屋(岡山市)でも、催事などで販売する予定という。

 馬野社長は「補助金を活用してセミオーダー品のバリエーションや販路拡大を目指したい」と話しており、将来的には倉敷・児島などの工場でのOEM生産(相手先ブランド生産)から自社生産に切り替える構想もある。

 同社は1993年創業。「洋服直しのリフォームランド」を県南で9店舗運営している。従業員40人。売上高約1億円。

 地域産業資源活用事業計画とは 中小企業による地域産業資源を活用した事業を支援する制度。認定されると5年間で最大3000万円の補助金(補助率3分の2)のほか、政府系金融機関による低利融資、信用保証枠の拡大、設備投資減税などの支援措置が受けられる。

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