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データ岡山県下8月金融経済動向

7カ月連続「横ばい圏内」 乗用車販売、駆け込み需要伸びず

 日本銀行岡山支店(高口博英支店長)はこのほど、8月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。輸出は海外経済の減速や円高などの影響から弱めの動きとなっているが、個人消費は、猛暑で夏物衣料品が好調となるなど底堅く推移。公共投資も大型案件の発注が見られ、持ち直している。設備投資も製造業を中心に持ち直しており、県内景気を「横ばい圏内の動き」とし、前月からの判断を据え置いた。

産業動向

 自動車 海外経済の減速や円高の影響から、弱い動きとなっている。

 造船 以前に比べ幾分水準は低下したものの、豊富な受注残を背景になお高操業が続いている。部門別に見ると、造船部門では、新規受注の減少から生産水準は低下したものの、豊富な受注残を背景になお高操業を続けている。非造船部門でも、中・小型船舶向けで使用するディーゼルエンジンを中心に高めの生産を続けている。

 石油精製 一部の生産設備が稼働を停止していることから、生産が大幅に減少しており、前月から判断を下方修正した。

 石油化学 海外経済の減速や円高の影響から弱めの動きとなっている。製品別の動向を見ると、ポリエチレンやポリスチレンでは、海外経済の減速や円高による輸入増加の影響が見られている。基礎原料であるエチレン、プロピレンについても弱めの動きとなっている。

 鉄鋼 粗鋼生産量は、足もと弱めの動きとなっている。製品別の動向を見ると、薄板類は、国内自動車向けがエコカー補助金の再導入などにより堅調だが、海外経済の減速や海外市況の悪化などを背景に輸出向けが弱含んでいる。厚板類は、生産調整が見られる造船メーカー向けを中心に弱含んでいる。棒鋼類は、自動車向けは持ち直しつつあるものの、建設向けが低迷しているため、全体としては低めの生産水準にとどまっている。形鋼類も建設向けの需要が弱含んでいることから、低めの生産水準となっている。

 耐火物 鉄鋼向けの需要減少を背景に弱含んでいるとし、前月からの判断を下方修正した。

 電気機械 生産は弱めの動きとなっている。製品別に見ると、電子部品、スイッチは、一部で新型スマートフォン向け生産の増加が見られるものの、全体としては弱めの動きとなっている。デジタルビデオカメラは、海外への生産移管に伴い生産は減少している。

 繊維 全体としては、低水準の生産が続いている。製品別に見ると、綿織物、合繊織物、ジーンズは安価輸入品との競合などから低水準の生産が続いている。作業服は、このところ震災復旧に向けた需要が増加しており、全体として生産量は下げ止まっている。学生服の生産は、横ばいとなっている。

 工作機械 緩やかに持ち直している。NC旋盤は、水準は高めながらアジア向けで足もとが幾分弱含んでいる。MCはアジア向けを中心に緩やかな持ち直しが続いている。

 農機具 底堅く推移している。製品別に見ると、コンバインは底堅いが、携帯用刈払機は主力の欧州向けが円高の影響などを背景に減少している。

 小売商況 百貨店・スーパー売上高は、気温上昇に伴い衣料品など夏物商品が好調だったほか、海外ブランド品などの一部高額商品やレジャー関連商品が堅調に推移するなど底堅く推移。家電販売は、薄型テレビなどの販売は低調だが、クーラーや冷蔵庫など一部の家電商品に動きが見られることから横ばい圏内で推移している。乗用車販売は、引き続き高めの水準にあるものの再導入したエコカー補助金終了前の駆け込み需要が思ったほど伸びず、幾分水準を切り下げている。

 レジャー・サービス 旅行取扱高は、国内、海外旅行ともに前年を上回った。主要観光地への入り込みは、前年を下回っている。

金融動向

 銀行券 払超額は157億円(前年払超207億円)

 実質預金 平残前年比は2.3%増(前月2.0%増)

 貸出金 平残前年比は1.9%減(前月2.3%減)

本誌:2012年10.15号 20ページ

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