WEB VISION OKAYAMA

ジャーナル両備バスの高柳出店構想

岡山市職員も“お手伝い”!? 市は否定すれど地元混乱

  • 計画地沿いに流れる農業用排水路

 両備バス(株)(岡山市)による岡山市高柳東町への食品スーパー出店構想で、計画地沿いの農業用排水路の占用許可を巡り、岡山市職員が地元関係者に同意を働き掛けていたことが分かった。同市側は否定するものの、民間企業の出店計画への市の関与に一部住民は不信感を募らせている。

 関係者によると、両備バスは出店に当たり、県道川入巌井線からの出入口を拡幅する計画で、出入口に隣接する土地を賃借し、出店計画地の北側に沿って流れる農業用排水路(能登川)を架橋化したい意向だという。

 農業用排水路を架橋化もしくは暗きょ化する場合、市が委嘱した農業土木水利員の同意が必要となっている。これに対し、市の担当者は10月上旬ごろ、能登川を管理する同水利員に対し、「両備バスの担当者が訪問するから、計画同意に署名なつ印してほしい」などと説明したという。

 同水利員は、両備バス側が出店計画の詳細を明らかにしていないことに加え、架橋部分が広くなれば排水路の維持管理に支障を来たすため、「将来に責任が持てない」として、現時点では同意できないと回答。これに対し、市側は同水利員の同意を得られなくても、計画を進めていくとの見方を示したという。

 この動きに対し、市側は、同水利員に同意を働き掛けたことなど一連の行為をすべて否定。同意を得られない点については「どういう理由で不同意なのか、再度話し合いの場を設け、意見を聞きたい」(農業施設課)としている。

 計画地の隣接地には、(株)山陽マルナカ(岡山市)も出店を計画しており、大店立地法に基づく届けも提出済み。これに対し、地元の三門学区交通安全対策協議会(景山保会長)は「両備バスの出店計画と併せて協議したい」と着工延期を要請している。このように、大手量販店勢の出店争いは、地元調整を難しいものとしており、町内会内での対立まで引き起こしている。

本誌:2006年11.20号 8ページ
関連リンク:岡山市

PAGETOP