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[経営] 企業格付け改善と経営計画~その1

Q:銀行に決算書の提出を求められますが、決算書の何をチェックして、どの様に活用しているのですか?

A:主に企業格付けで融資条件決定します。

1.はじめに:現在は景気低迷下ですので、新規融資や取引先開拓機会を逃さない為にも、銀行・取引先・信用調査会社等への「決算書開示」は、積極対応すべきです。但し「粉飾決算」は、「赤字→粉飾決算→無理な拡大投資→借入増大→税金資金流出→問題先送り→赤字拡大→破綻」となるので絶対避けましょう。

2.決算書による「企業格付け」の目的と銀行対応。融資判断の主な根拠が「企業格付け」であり、「信用リスク管理」も同様です。「企業格付け」の結果、①融資実行判断、②金利水準決定、③担保保全水準決定、④審査要件・審査手続等の対応が決定されます。高格付け会社は、低利で迅速な融資を受けることが出来ます。

3.銀行が行う「企業格付け」の概要。

(1)定量評価(財務指標)と(2)定性評価(市場動向、競合状況、経営者・経営状態等)のスコアリングを各100点法で実施。定量要因の比重は概ね都銀で100%、地銀70%、信金60%と推定されます。

(1)定量要因は①安全性項目(自己資本比率、ギアリング比率等約26%)、②収益性項目(売上高経常利益率、総資本経常利益率等約12%)、③成長性項目(経常利益増加率、自己資本額等約19%)、④返済能力(債務償還年数、キャッシュフロー額等約43%)の4項目で評価され、自己資本額やCF額が重視されす。スコアリングを基に以下10段階に「格付け」します。

格付1:リスクなし(90点以上)、格付2:殆どリスクなし(80以上)、格付3:リスク些少(65以上)、格付4:リスクあるが良好水準(50以上)、格付5:リスクあるが平均的水準(40以上)、格付6:リスクやや高いが許容範囲(25以上)、格付7:リスク高く管理徹底(20以上)、格付8:警戒先(15以上)、格付9:延滞先(10以上)、格付10:事故先(10未満)。格付7以下になると、まず新規融資は不可となります。

(2)定性要因では、粉飾の疑い・資料提出に非協力的・資金使途違反・倒産防止共済非加入等のネガティブチェックによる減点に注意しましょう。以下次回に。

税理士法人石井会計代表
石井栄一氏
岡山市南区新保1107-2
TEL086-201- 1211

本誌:2012年7.2号 21ページ

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