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データ岡山県下11月 金融経済動向

景気持ち直しに一服感 自動車生産反動減で足踏み状態

 日本銀行岡山支店(高橋経一支店長)はこのほど、昨年11月を中心にした岡山県金融経済動向を発表した。個人消費は、一部に政策効果の反動減が見られるも全体として横ばい圏内の動き。住宅、設備投資は下げ止まっているが、公共投資は減少している。輸出は、持ち直しに一服感が見られる。こうした中、県内の景況感は、政策効果の減少や円高の影響などにより前月からの改善傾向が横ばいとなっている。

産業動向

 自動車 政策効果の減少や新興国・資源国向け輸出の伸び悩みなどを背景に、足踏みの状態となっている。

 造船 造船部門は、外航船を中心に豊富な受注残を抱えており、高操業を続けている。非造船部門も、中・小型船舶向けディーゼルエンジンを中心に高めの生産を続けている。

 石油精製 ガソリンは、低燃費車の普及という構造要因などから、基調は弱含み。軽油は、中国などの海外向けは底堅いものの、国内向けは伸び悩みの傾向が見られる。灯油留分は、灯油が需要期を迎えているほか、ジェット燃料も、おう盛な海外需要を背景に底堅い動きとなっている。重油は、燃料転換の進ちょくなどから減少傾向にある。

 石油化学 スチレンモノマーは、中国向けを中心に高めの生産水準となっている。ポリスチレンは、底堅い生産が続いている。ポリエチレンは、在庫の積み上がりで一時的な振れは伴うものの、総じて堅調に推移。エチレン、プロピレンも、高めの生産水準となっている。

 鉄鋼 厚板類は、造船メーカー向けを中心に需要が堅調に推移しており、高水準の生産を続けている。薄板類は、輸出向けが在庫調整などで一時的に生産を調整する局面が見られるほか、国内向けも、エコカー補助金終了の影響もあって弱含みとなっている。また、棒鋼類、形鋼類は、建設向けが低迷しているため、低水準の生産にとどまっている。

 耐火物 主要顧客である鉄鋼メーカー向けの需要にやや一服感があり、生産は弱含んでいる。

 電気機械 スイッチは、スマートフォン向け受注の増加などを背景に持ち直している。電子部品は、セットメーカーの在庫調整や海外メーカーとの受注競争激化を背景に足踏み状態となっている。デジタルビデオカメラは、行楽シーズンに向けた新製品の作り込みが一巡したため、生産水準は低下している。

 繊維 綿織物、合繊織物、ジーンズは、安価輸入品との競合などで低水準の生産が続いている。作業服は、末端需要の低迷などを背景に、全体として生産量は減少傾向となっている。学生服は、少子化の影響で市場は長期的には縮小傾向にあるものの、足元の需要は安定しており生産水準は横ばいとなっている。

 工作機械 NC旋盤、MCは、主力の自動車関連が引き続き低迷しているものの、中国を中心にした海外向けの一部に持ち直しの動きが見られる。

 農機具 コンバインは、適正在庫を維持しているほか、末端需要に変動がないため底堅く推移している。携帯用刈払機は、夏場の需要期に向けた作り込みが終了。主力の欧州向け実需が弱さに加え、円高の影響もあり減少している。

 小売商況 百貨店・スーパー売上高は、食料品が堅調であるほか、気温の低下などを背景に、衣料品に動きが見られる。家電販売は、家電エコポイント制度の見直しに伴う駆け込み需要を背景に、薄型テレビを中心に大幅に増加している。乗用車販売は、エコカー補助金終了に伴い、前年を大きく下回った。
レジャー・サービス 旅行取扱高は、国内旅行、海外旅行ともに前年を上回っている。主要観光地への入り込みも前年を上回っている。

金融動向

 銀行券 払超額は273億円(前年払超197億円)

 実質預金 平残前年比は1.6%増(前月1.8%増)

 貸出金 平残前年比は0.5%減(前月0.5%減)

本誌:2011年1.17号 24ページ

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