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インタビュー・対談(株)ミスモ加工社長 宮田丈夫氏

レーザー加工導光板でNB大賞 大型看板用の需要発掘に成功

  • 宮田丈夫氏

 不織布素材加工の(株)ミスモ加工(倉敷市玉島長尾344-1、宮田丈夫社長、資本金4220万円)は、このほど、レーザー加工導光板のバックライトユニットで「中国地域ニュービジネス大賞」を受賞した。超音波熔着加工技術、マーケットインの製品開発、ニッチ狙いなど、独自の路線で着実に成長。今回の導光板も独自色満載で同事業にかける宮田社長に戦略などを聞いた


―大賞受賞の感想は。

 最初は賞のことをよく知らず、軽く考え、締め切りぎりぎりに応募したというのが実のところ。ところが、受賞式に参加すると、会場は多くの人で熱気にあふれていた。その時に大変な賞だと分かった。歴代の受賞企業を見ても、その後順調に発展している。当社もそうなるよう頑張りたい。

―受賞対象の事業とは。

 アクリル板に当社の独自技術であるレーザー加工を施した導光板を使って、バックライトユニットを製造販売するもの。店内看板や非常口などのバックライトをLED光源の導光板方式に変えると、既存の蛍光管方式より10分の1の薄さ、4分の1の電力消費量、5倍以上の光源寿命を実現できる。それだけ環境に優しい製品というわけだ。

―レーザー加工による特徴は。

 アクリル板に溝を付け光源から照射された光を板の外に反射させる方式がいくつかあるが、レーザー加工方式(特許)だと板の大小を問わず面全体が均一な輝度になる。しかも、当社では、板サイズなどの条件を入力しパソコン上で加工の最適パターンを算出するシステムや光の方向性をシミュレーションし溝のパターンを修正するシステムを独自に開発。これにより試作品や金型が不要となりコストが抑えられる。

―納入実績は。

 最大3m×1.3mサイズの加工ができ、JR東日本や大型商業施設の看板として納入している。大型看板用の導光板製造はサイズがイレギュラーで生産ロットも極めて少数。採算面で厳しい。しかも、大きい板の加工にほかの技術では光の均一性に難点がある。他社はどこもやらなかった。しかし、現場を回って話を聞くうちに大型看板用の需要はあると思い製品化した。大型かつ小ロットの分野に特化する。

―導光板を使った製品開発は。

 昨年5月に専用の第二工場を開設、導光板の製造を本格化させたが、5年前から導光板を使った光誘引式虫取り器「ムシピタパネル」やアニメ制作用の発光トレース台などを製品化してきた。用途は多彩だ。

―導光板関連の売上高は。

 19・6期が4000万円程度だったが、20・6期は2億円の見通し。さらに3年後は7億~8億円に拡大しそう。

―経営方針は。

 大手企業の下請けにならない、自立した企業になりたいというのが、私の創業時からの想い。他に先んじて“ミスモスタンダード”を構築したい。

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