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連載記事

ニュース及び「もったいない」に物申す

○ニュースの取り扱い方に物申す

 最近のびっくり事件。中国・四川省の大地震、それに日本の次から次へのケッタイな殺人事件。しかも、その殺人たるや死体をバラバラに解剖、医者のボクですら思いもつかない手口である。それらを伝える報道について、一言言いたい。

 NHKですら、今や逸脱や興味本位の報道姿勢になっている。中国から援助の申し出があったら、それを素直に伝えればよいものを、中国の国状がどうの日本の憲法がこうのと、まあ一口多い解説を付けている。同じ親切するのなら、爽やかに報道しましょうよ。

 中国に自衛隊を派遣するかどうか。イラクへの給油支援とはイササカ性格が違う。中国の災害に自衛隊を派遣することは、何ら国防とも憲法とも、議論を持ち出す必要があるまい。

 どうも日本は何事にも一文句つけるクセがあるか、ヘタクソだ。殺人事件は、スリラー的には大いに興味のあることだが、ニュースという名の下に、好奇心を煽るような内容に報道するのはいかがなものであろうか。

 世の中には、イササカの同類、変質者もいるであろう。そういうヤカラの連鎖犯罪を引き起こしているように思える。

 そうかと思うと、死体を解剖しても精神鑑定の結果、無罪などという判決もあった。イササカ納得しかねる。とかく人権を尊重するあまり、被害者の心情を無視しているように思える。

 殺された人間を生き返らせることが出来るのならいざ知らず、それがない限り、殺人者はそれだけの責任を、精神的能力の如何を問わず取るべきではなかろうか。 そうでなくては、被害者の心情があまりにも気の毒である。

 先般は、二人暮らしの老夫婦のご主人が自殺した。後に残された奥さんは身体障害者で、食事の準備すらすることが出来なかった。脱水症状となり死亡された。

 娘さんは2日に1度くらいはのぞいて世話をしていたようだが、その2日間の出来事であった。

 このような同情すべき悲劇を何でことさら書かねばならぬ。娘さんの立つ瀬がない。現代世相の中には書く必要のない事件もある。そこがニュースの良心であろう。

 ニュースといえばニュースだろうが、何も他人に迷惑をかけたことでもないことを、2度3度とひつこくNHKまでが取り上げている。当事者の心情を思うと、これが必要な報道姿勢とも思えない。ボクは時に当事者に同情する例がある。

 ○「もったいない」に物申す 
        
 老舗名門「吉兆」の不祥事。そもそも最初の言い訳は、ものを大切にし、もったいないの精神からだと言っていた。

 われわれ大正男の感想から言えば、現代の食料粗末扱いを見るにつけ、それも一理ありと思った。ところが、どうもその後の様子を見ると、もったいないではなく“ケチ儲け”の感である。そこが課題である。

 折れて曲がる程の利潤で提供した上に、更なるこの行為、もったいないも無いもんだ。本当にもったいないとの精神なら、そこを公開して理解をした人に分けてあげればよかった。

 それなら許せたと思う。こんな皮肉を言うかといえば、お役所様の行政は、見境なく食べ物を処分させているからだ。

 それが監督官庁の立場でもあろうが、神様から見れば、バチあたり行政かも知れない。この見分けが付かないほど現代人は感覚が鈍った点も併せて反省しよう。

 イヌやネコは、腐ったものとそうでないものを、賞味期限や有効期限の表示がなくてもちゃんと見分けるくらいの感覚を持っている。(20・6・2)

本誌:2008年6.16号 22ページ

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