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データ2012年上半期岡山県貿易概況 水島・宇野税関支署

1兆5987億円で3年ぶりに前年割れ 原油高騰し輸入は歴代2位の高水準

 神戸税関水島税関支署・宇野税関支署はこのほど、2012年上半期(1~6月)の岡山県貿易概況をまとめた。貿易総額は1兆5987億1200万円(前年同期比1.3%減)。円高基調や欧州の経済危機などを要因に輸出が振るわず、上半期では3年ぶりに前年を下回った。

[輸出]上位4品目前年割れ

 輸出額は5426億1700万円(同6.0%減)で3年ぶりに前年を下回った。内訳は鉄鋼25.8%、自動車20.1%、有機化合物18.1%、船舶9.4%ほか。上位4品目が揃って前年実績割れとなった。

 品目別に見ると、トップの鉄鋼が1398億6700万円(同2.7%減)、数量ベースで223万1970t(同10.8%増)。輸出国側の通貨建てで契約したものがあり、価額ベースでは前年を下回った。

 2番手の自動車は1089億9700万円(同16.3%減)、台数ベースで8万181台(同9.6%減)。主要輸出先(金額ベース)では、トップのフランス向けが前年同期比40%減。プジョーにOEM供給する車両の売れ行きが鈍く6月から供給を一時停止したことが要因となった。また、自動車の普及が進むブラジル向けが27倍に増大し、4番手に躍進している。有機化合物は981億8200万円(同16.1%減)。船舶は512億4200万円(同4.8%減)。

[輸入]原油価格高騰で増加

 輸入額は1兆560億9500万円(同1.3%増)。内訳は原粗油44.8%、金属鉱・くず25.8%、石油製品7.9%、石炭5.4%ほか。品目別では原粗油が4728億1100万円(同15.6%増)、数量ベースでは799万8690kl(同5.4%増)。原油価格が高騰しており数量の伸びに比べ金額ベースでは2ケタ増と高い伸びとなっている。

 金属鉱・くずは2723億2900万円(同13.4%減)、数量ベースで789万9843t(同0.4%増)。銅などの価格が値下がりしたため、金額ベースでは2ケタ減となった。以下金額ベースで石油製品は833億9000万円(同16.9%減)、石炭は565億8000万円(同8.2%減)。石炭は数量では同5.6%増だが、価格下落で金額ベースでは実績を落としている。各税関支署別の動向は次の通り。

●水島税関支署―3年連続で前年上回る
 総額は1兆3603億600万円(前年同期比1.9%増)と3年連続で前年実績を上回った。内訳は輸出5002億1100万円(同5.6%減)、輸入8600億9500万円(同6.8%増)。

 輸出の上位品目は鉄鋼が前年同期比1.4%減、続く自動車が同16.3%減、有機化合物が同16.2%減。輸入は原粗油同15.6%増、金属鉱・くず同4.3%減、石油製品同16.9%減。外国貿易船入港隻数は1942隻(同0.2%減)。国籍別ではパナマ(615隻)、韓国(480隻)の上位2カ国が突出している。

●宇野税関支署―銅の価格下がり輸入2ケタ減
 総額は2384億600万円(前年同期比16.2%減)で、3年ぶりに前年を下回った。内訳は輸出424億600万円(同10.5%減)、輸入1960億円(同17.4%減)。

 輸出では、主要品目トップの輸送用機器が、前年に船舶の引き渡しの時期が重なった反動で前年同期比11.1%減。これに続く一般機械が同2.5%増。上位2品目で90%以上を占めた。輸入は全体の90%以上を占める金属鉱・くずが同17.1%減。数量はほぼ横ばいながら、主力の銅価格の下落が影響した。


●岡山空港―4年連続で前年下回る
 宇野税関支署管轄内の岡山空港貿易総額は12億1200万円(前年同期比22.1%減)で4年連続で前年を下回った。内訳は輸出が10億7300万円(同10.1%減)、輸入が1億3900万円(同61.7%減)。

 輸出は、タイヤなどのゴム製品が半減したことが影響。ウエートの高い一般機械(同0.7%増)や電気機器(同7.3%増)は前年実績を上回ったもののカバーし切れなかった。輸入は、昨年大口のスポット需要があった反動で精密機器類が半減。衣類も前年同期比80%以上の落ち込みとなった。

本誌:2012年9.3号 18ページ

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