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連載記事

お茶の淹れ方、出し方

お盆を置く位置にも注意を

社内でのお茶について確認をされたことはありますか。
おもてなしをうける際にお酒の種類や銘柄によって、相手が大変敬意を表して下さっていることを、お感じになったことは、皆さまもおありでいらっしゃると思います。
また、種類によって、とてもお洒落なイメージを与えることもあることにお気づきでしょう。ましてや、陶器や磁器にまでこだわってのおもてなしを受けた時、満足感をお感じになったことがおありだと思います。

それでは、おもてなしの本題である社内における応接室でお出しになる飲み物や、お客さまへお出しになっているお茶の淹れ方について気になさったことがありますか。
私に出して下さるであろうお茶の淹れ方にぎょっとしたことがありました。ティーカップの中に紅茶のティーバッグを入れ、その上からポットのお湯をかける。そして、ティーカップの中のティーバッグを、上下に揺らしお湯にすばやく紅茶の色をつける。お出しいただいたお茶は飲むのがマナーですので、ありがたくいただきました。しかし、そのお茶は大変な苦み、渋みでした。

ティーバッグの紅茶を美味しく淹れるには、ティーバッグを淹れる前にティーカップにお湯を注ぎその中に、そっとティーバッグを入れ、茶葉を蒸らすためにティーカップに蓋をし、1分程度蒸らします。紅茶に関わらず、緑茶のティーバッグも同様です。きちんと蒸らすことによって、きちんと味を抽出することができます。お湯の温度は、熱湯ではなく少し温度を落として下さい。(苦みを防げます。)

そして、コーヒーカップをのせたお皿の上に、ミルクやお砂糖のスティックを乗せないようにします。ミルクと、お砂糖は別のお皿に入れてお出しします。格式あるお客様のおもてなしの仕方としてはお砂糖はたっぷり容器に入れてお出しするようにしますが、社内ではスティックのお砂糖で対応をなさっていらっしゃるようでしたら、スティックのお砂糖を複数、お皿に入れてお客様にお出しします。

どうぞ、心置きなくたっぷりとお使い下さいとの、敬意を表したおもてなし方法です。コーヒーをいただく時に、お皿の上のお砂糖とミルクが邪魔になるんだけど、どうしたら良い?との質問を男女ともによく受けます。

もともと、お皿の上に用意しておくべきではないので、一旦机の上に置いて、飲み終わった後にお皿の中に戻します。和食のマナーにおいても、元の美しいお皿の景色に戻しましょう。との心得があります。

皆さま方のお立場ですと、直接、お茶の準備に携わることはないかもしれません、しかし社外からお越しになったお客様からしますと、社員教育がどの程度行き届いているか、日常、どの程度お客様へ、敬意を表した心配りをするように教育を受けているのかの、判断材料になります。

実際に会社に訪問しますと、経営者の方から「お茶の出し方これでいい?」と、頻繁に質問を受けます。その場がレッスン時間でない限りお相手を指摘することは、何よりものマナー違反です。「美味しくいただいております。」と、いうしかないのです。

そして、お茶を運んできたお盆を、お客様をご案内している机の上に置くことはできません。他の机や棚にお盆を置き、両手でお客様にお茶をお出しするようにします。

○お砂糖とミルクの置き方への対応。
○お茶出し用の、お盆を置く位置の確保。
実際に、女性社員のための研修では、会社側が対応してくれていないので、わたくし達では、経営者に、間違ったマナーなので対応して。とは伝えづらいとのお声を聞きます。些細なことではありますが、できて当たり前のことですので経営者側もしっかり把握しておいていただきたい基本のマナーの1つです。

※紅茶や、緑茶のパックは 「ティーバッグ」です。
ティーバッグというと、下着の事を間違えて言ったように思われますが、「ティーパック」ではありません。茶葉を入れるバッグのことです。

河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2010年11.15号 22ページ

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