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「転機」におけるマナー

春を迎えるにあたり、さまざまなお立場の転機を受け入れることも多い季節であろうかと推察致します。

この時期、祝儀袋は「結びきり」のものよりも「蝶結び」のものを多くご使用になることでしょう。会社にお勤めの、比較的年齢の若い女性から、祝儀袋、不祝儀袋についての質問を受けることがあります。ご自身でご使用になるための質問ではなく、社内のお立場あるお方のための用意を依頼されることがあるためだとのことです。
驚くことに、「蝶結び」の祝儀袋をどのような時に使用すべきかを、知らなかった。いつも「結びきり」を使用していた。との状況を耳にすることが何度もありました。貴方様が用意されたものをそのままご使用なさっていないことを願います。
貴方様に、このような基本的な内容を申し添えるのは、恐縮ではございますが、あらゆる読者のお方のために、少しだけ補足説明をさせて頂きます。
(・例えば、1度きりのお祝いは「結びきり」・・・結婚(2度目や3度目や4度目の結婚も同様に結びきり)、・何度あっても良いお祝い「蝶結び」・・・入学、卒業、受賞、個展、昇進、栄転、など )

また、お立場ある貴方様はご使用になっても構わない状況もおありでしょうが、貴方様の言動を、良かれと思い見習うお方もいらっしゃることでしょう。
例えば、「御苦労さま。」の言葉、「寸志」「餞別」に関しても目下だと扱われていると感じるお方もいらっしゃることでしょう。貴方様が、思いやりの温かい心として、「御苦労さま。」との労いの言葉をかけていらっしゃる姿を、周囲の方々が学んでいらっしゃるならば、逆効果のこともあります。他の言葉におきかえて、労う習慣になさることをお奨めします。 
大変ご立派な貴方様だと重々承知は致しておりますが、貴方様の方から、ご自身が目上であるといわんばかりの、言葉や贈り物の仕方は、少々時代遅れの印象を与えることもあるのかもしれません。 

マナーは時代とともに変化していくと言われております。用事がある時は午前中にそのお方の元へ訪れてお顔を見てお話しを。の礼儀作法も、今やお相手のご多忙さを考慮すると、いつも午前中にとはいかないことも、それどころか「電話」にてお伝えする方がお相手の時間を無駄にしない思いやりになることも、そして、メールにて一方的にお伝えをする事が失礼だと考える人が多かった時代から、きちんと文面が残る報告の方がお相手も助かるとの思いであったり、時間を有効に使えると思って下さる状況も中にはあることでしょう。

贈り物をお届けするのも、午前中に訪問して直接お渡しをしなければ失礼にあたる。との考え方から、お相手の時間を無駄にしないためにも、ご多忙のお方には郵送や宅配の方が思いやりのある行動であり、ひとかけらもお相手が失礼だと思わない。こともあることでしょう。
多くの儀礼文化が時代とともに変化してきております。マナーの基本はお相手が不快な思いをしないための思いやり。と言われております。

さて、今春のあらゆる行事において、貴方様がどのような行動なさるのか、皆さま注目なさることでしょう。私も貴方様の行動にて多くのことを学ばせて頂きたいと思います。

祝儀袋のチェックお忘れなく。

歴史ある慣習の中から多くのことを学び、人々の心を穏やかにすることも多くあることは、経験豊富の貴方様に見習うべき点が多々あること申し添えます。

河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2015年2.16号 57ページ

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