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DIY(Do It Yourself)パンク修理

 健康のためにあちこち自転車で出掛けることが多くなりました。住み慣れた町も違った魅力をときおり見せてくれます。こんなところに中世の碑があった! 意外なところに話題の喫茶店があった!などの発見も多いうえ、体のためにいいことをしているという満足感もあります。

 ある日、いつものように自転車を軒先から引っぱり出したときのことです。前輪がパンクしていて一気に憂鬱になりました。自転車屋まで押して行くとリムやチューブがダメージを受けると言うし、だからと言ってわざわざパンク修理のためだけに自転車屋さんにトラックで取りにきてもらうのも何だか気が引けます。

 そこで思い立ったのがパンク修理にチャレンジしてみることでした。とりあえずホームセンターで修理キットを買ってきましたが、内心いかにもハードルが高そうで本当に自分にできるのだろうかと不安に。そこでYouTubeに修理方法が投稿されていないかチェックしてみたらいっぱい動画が出てきました。どなたの動画も懇切丁寧に手順やコツを分かりやすく解説してくれています。

 タイヤから引き出したゴムチューブに少し空気を入れてバケツの水につけ気泡がブクブク出ている個所を見つけたときは思わず心が躍りました。子どものころ自転車屋のおっちゃんがやっているのを横で見ていたころの光景そのままです。

 子どもには魔法のように思えていたパンク修理もちょっと手順やコツを指南してもらえれば小学校高学年ぐらいの子どもでもすぐやれるようになると思います。でもまあ学校の児童や生徒は勉強やクラブ活動が忙しいので、餅は餅屋、つまり本職に任せることは健全な分業社会のあるべき姿かもしれません。

 むしろ我々老年期に達し、認知症予防をしなければやばいという世代の閑人こそが、脳に刺激を与え活性化する目的も兼ねて、今まで業者にお任せしていたものを自分で修理し、未知のことにチャレンジするのはとてもいいことだと思います。ただし体力の限界範囲内で。

 実際、築70年の実家は庭木が2階の屋根にぶつかっています。これもDIYでやってみたいのですが体重100㎏の私が梯子から落ちたらこの先数十年は村の人の同情を装った嘲笑を浴びるでしょう。やはり専門家に任せるのが無難なようです。

本誌:2017年4.3号 14ページ

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