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巻頭特集岡山商工会議所議員選挙スタート

1号議員選は顔ぶれ替わり混とん 後継見当たらず強まる岡崎会頭続投ムード

  • 改選期を迎えた岡山商工会議所

 10月末の任期満了を控え、3年に1度の岡山商工会議所議員選挙が始まった。当選ラインは前回並みと予測される一方、“世代交代”で票集めがこれまで通りにいかなくなっているとの声も聞かれる。一方、正副会頭人事では、岡崎彬会頭が2010年に体調を崩して以降改選のたびに誰が後を引き継ぐのかが話題の中心となってきた。本人は去就の行方について一切明らかにしておらず、周囲では憶測が飛び交っている状況。新体制への注目は高まるばかりだ。

議員選挙

 正副会頭人事に先立って行われる議員選挙が佳境に入っている。商工会議所の議員は、会員と特定商工業者の投票で選出する1号議員(定数56人)、業種別の部会(11部会)の議決で選任する2号議員(定数38人)、1・2号議員の協議で選任する3号議員(定数16人)に分かれ、選出後は1~3号議員が同じ権限を持ち商工会議所の運営について意思決定する。9月6、7日の2号議員選任でスタートし、1号議員は同9~29日に立候補を受け付け10月7日に投開票、3号議員は同14日の議員協議会で選任。110人の顔ぶれが決まる。

当選ラインは前回並み

 前回の1号議員の立候補者数は定数56人に対し57人。過去を振り返ってもこのところ落選1人という状態が続いている。過去の当選ラインは前回、前々回ともに351票で、「今回も同程度となるのでは」(岡山商工会議所)とみている。

 1号議員選挙では、納めた会費(年間6000円)の口数に応じて投票権(上限50票)を持つことができ、選挙の年となると口数が増加。商工会議所の貴重な収入源になっている。バブル期には平時の1.5倍に急増していたという。しかし近年口数の“買い増し”は下火で、もっぱら付き合いのある会社に「お願い」し、票を集める動きが主流になっている。

新顔参戦で激戦予想

 その中で今回うかがえるのが、これまで議員経験のなかった企業・事業所による票集めの動き。ある経営者は「当てにしていた付き合いのある企業の票がすでに他社に渡っており、途方に暮れているという話を耳にするようになった」と話している。先だって選任された2号議員を見ると、1号議員からのシフトが5社(前回3社)。9月16日までに1号議員に立候補した37社のうち、前回1号議員でなかったのは7社で、2号議員からの立候補の岡崎運送㈱をのぞく6社が新顔となっている。議員企業の世代交代が進む可能性まで指摘されるだけに、票集めは激戦となりそうだ。

会頭人事

続投すれば最長記録更新

 岡崎会頭は現在6期18年目。伊原木一衛氏(1980~98年)に並び創設以来最長で、7期目となればこれを抜くことになる。広島や大阪などでは、数社の大企業が持ち回りで会頭を輩出するケースが多く、定期的に世代交代するのに対し、岡山では1度就任したら長期間務める傾向があるものの、これだけ長期になるとさすがに異例だ。

 ある常議員は「4期目から、会頭2人を輩出した伊原木一族に返上したいという思いがあったのではないか」と推測しているが、当時㈱天満屋社長だった伊原木隆太氏が県知事となったことで後継者選びは混とん。当時の副会頭らの名前も取りざたされたが、結局は続投となった。今回も、副会頭を務めている中島基善ナカシマホールディングス㈱社長をはじめ複数の名前が浮上した。しかし事情通いわく「期待は大きかったが、本人の意向や周囲の評価から、どれも具体化できなかった」と振り返る。岡崎会頭も体調が回復し、後楽園の春の園遊会、「旭川さくらみち」の保全、植え替え実現など中心市街地の魅力向上の取り組みを次々に実現し、食欲もおう盛など「以前よりも意気盛ん(岡山商工会議所)ということもあり、結局は、続投という見方が大勢を占めている。

表明は10月24日か

 現在岡崎会頭はかたくなに口を閉ざしており、進退は10月24日の定例記者会見で質問に答える形で表明されるのではないかとみられている。現副会頭らから「2人程度入れ替わるのではないか」と推測され、後継者候補の名前が上がる可能性もあると注目されている副会頭人事も、例年通りだと11月1日から1週間以内に開かれる総会での発表となりそうだ。

 そもそも、公益企業で名門の岡山ガス㈱社長で、人望もある岡崎会頭に代わる人材となるとそうはいない。さらに、社業より優先しなければならない責任の重い公的な仕事だけに、会社の経営体制も問われるため、ハードルはますます高くなる。

 現在岡崎会頭は72歳。今回続投しても、後継者選びは喫緊の課題。岡山経済界にとって、そろそろ答えを出さなければ後がなくなる重大問題だ。

本誌:2016年秋季特別号 4ページ

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