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巻頭特集Ⅱ競合激化の流通業

イオンショックで「ヨーカ堂」「イズミヤ」撤退 商圏広がらず“痛み分け”

  • 来年2月に閉店するイトーヨーカ堂岡山店

 JR岡山駅南の大型商業施設「イオンモール岡山」オープン2年目に突入。岡山県南の商業施設ではイオン開業後売り上げが低迷し、閉店を決断した店舗が相次いだ。

 イオングループの最大のライバル㈱セブン&アイ・ホールディングス(東京都)は、8月末でアリオ倉敷の核店舗「イトーヨーカ堂食品館倉敷店」を閉鎖。2011年11月のオープン当初から売り上げが思うように上がっておらず、5周年を待たず撤退を決断した。さらに、イオンモール岡山と至近距離にある「イトーヨーカ堂岡山店」も、同モール開業直後は2ケタ減収が続いた時期もあり、セブン&アイでは「依然採算面で厳しい状況にある」と、来年2月末までに閉鎖する方針を発表。これで総合スーパー(GMS)大手の㈱イトーヨーカ堂(東京都)が岡山から撤退することになった。

 また、津高地域唯一のGMS「イズミヤ津高店」(岡山市)も8月21日で閉店した。31年営業してきたが、県南部でイオンモールなど大型店の進出が相次いだことから、近年売り上げはじり貧傾向にあった。

 オープン2年が経ったイオンモール岡山も、初年度は来店目標2000万人に届かなかったこともあり、この間テナント約350店のうち10%ほどが退店した。併設駐車場のサービス見直しで来店客数が増加傾向にあるが、県外からの広域集客にもつながっておらず、既存施設と顧客の奪い合いの様相となっている。イオンモール岡山は売り上げ面でも開業当初の目標に達しておらず、現状では既存施設と“痛み分け”といった様相となっている。

 イオンモールでは今年10~12月、空きスペースが目立つ3階のゾーニングを含めたテナントの見直しを図り新店舗が徐々にオープンしている。

本誌:2016年12.5号 5ページ

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