WEB VISION OKAYAMA

ジャーナル山陽クレー工業

ゴム製品分野強化へ粉粒体供給機 加工効率10~15%アップへ

  • 瀧本社長(右)と長男の亮氏

 山陽クレー工業㈱(備前市吉永町南方840-1、瀧本弘治社長、資本金4500万円)は、このほど、ゴム製品の充てん剤向けクレー製造ラインに、粉粒体連続定量供給機を導入した。

 地元で採掘されるろう石を粉粒状にしたクレーに定期的に異なる鉱物を加えるための設備で、混ぜ合わせることでゴム製品の強度が高まるという。これまで社員1人が掛かりきりで1日5~10t生産してきたが、機械化によりムラがなくなり加工効率が10~15%アップした。

 2015年度のものづくり補助金を活用し導入。投資額は約1300万円。取引先の大手ゴム製品メーカーが海外での事業展開を拡大することから、同社でも5年後ゴム製品向けの売上高を2倍に拡大する方針。
 
 クレーは、主力の製紙向けで安価な中国産に押され、価格競争になっていることから生産量は減少傾向にあり、旧吉永町周辺では昭和時代に30件あったクレー製造業者が現在数社のみとなった。製紙向け以外の用途を模索する中で、同社のクレーは同業他社に比べ10数ミクロンと粒が小さく、品質の良さを求められるゴム製品向けに最適として数年前から大手と契約していた。今後の生き残りをかけ、タイヤやホースなど用途が幅広く成長が見込めるゴム製品分野で新規開拓を目指す。

 設備導入で中心的な役割を果たした瀧本社長と長男・亮氏は「大手企業の基準に対応したISOの取得など、さらなる品質向上に努めたい」としている。

クレーとは…粘着性のある微細な粒子の集合体で、国内では三石地区と広島県庄原市でしか採れないろう石から工業的に精製した白色粉状の製品はろう石クレーとも呼ばれる

本誌:2016年12.5号 9ページ

PAGETOP