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特集[スター☆ベンチャー誕生2020]西大寺高校商業科1年 塩田菜々美さん

女性守る社会アプリで実現 宿題の思わぬ採択が自信に

  • 自作のイラストでプレゼンした塩田菜々美さん

 性犯罪、差別に遭遇した女性が周囲に助けを求められるアプリ開発で採択されたのが、県立西大寺高校商業科1年生の塩田菜々美さん。夏休みの宿題が、思いもよらぬ評価を受けたことにとまどいながら「自信が付いた。これからは何事にも積極的に取り組んでいきたい」と話している。

 総合学習で取り組んできたビジネス感覚を学ぶ授業が、新型コロナ感染拡大による休学などで十分行えない中、指導教諭の内野祐司商業課主任がスター☆ベンチャー誕生2020のビジネスプラン募集のチラシを見て、チャレンジさせた課題。同科の1年生80人がさまざまなプランで応募した。

 塩田さんのプランは、加害者に悟られずに周りに助けを求められるアプリ「Yell」を核にしたサービスの展開。助けを求めると周囲にいる同アプリをインストールしている人にアラートが届く仕組みで、機能の一つとして専門家への匿名相談サービスを有料で提供し、ブザーなどの関連防犯グッズを販売することで収益を得られるよう組み立てた。

 ネットニュースで見た「女性が服装に気を付けていれば起きなかった」という加害者の身勝手な主張に「犯罪者に気を使って、好きな服装ができないのはおかしい」という憤りを覚えたことを思い出し、テーマに採用。プレゼンでは、自作のイラストで分かりやすく説明。痴漢されたことのある女性の約6割が我慢しているという資料などを示し、必要性を訴えた。

 シャイな性格のため、緊張感あふれるプレゼン会場で事業性などについて質問され泣いてしまう一幕もあった。事業について具体化にまで考えが至っておらず、将来については「今回の経験を励みに、まずは高校生として本文の勉強をしっかりし、大学に進学して将来社会に役立つ仕事がしたい」ときっぱり。内野教諭は、「これからも生徒の一歩前に出る力を養い、起業家精神を持った人材を育成していきたい」と話していた。

本誌:2021年1月18日号 5ページ

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