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インタビュー・対談岡山県商工会連合会長 金谷征正氏

巡回通じ会員ニーズを把握 最大の課題は事業承継支援

  • 金谷征正氏

 岡山県商工会連合会の会長に、5月30日付で前副会長の金谷征正氏=赤磐商工会長=が就任した。少子高齢化が進み、地方の中小企業・小規模事業者を取り巻く環境は厳しく、身近な支援機関として商工会に求められる役割も大きくなっている。「会員企業のニーズの把握に力を入れる」と話す金谷会長に抱負を聞いた。

 就任の抱負。

 私は青年部などで活動した経験もなく、「三段跳び」で会長に就任したような気持ち。重責だが、ふんどしを締め直し、皆さんに協力してもらいながらやっていきたい。

 商工会の課題について。

 組織としては、平成の大合併から10年余り経過し、今までもそうだったが、見直すべきところは常に見直していかなければならない。各単位商工会がしっかり頑張っており、連合会は調整役として、要望を聞きながらやっていきたい。国や県の予算に頼るところが大きく、いろいろと厳しいことも出てくると思っているが、うまく連携していきたい。

 活動面では。

 絵にかいたもちにならないよう、事業計画をどう実行していくかが重要。よく口にするのが「会員の要望をどこまで把握できているか」ということ。支援しようにも手遅れになるようなことがないよう、職員の皆さんには日ごろからしっかり巡回してもらい、会員企業が実際にどのような支援を必要としているのか把握してもらいたい。経営課題を早期につかめれば、それだけ効果的な支援ができるはずで、これが一番大事なことと考えている。

 本年度の重点事業について。

 3月末までで、県内20商工会中18商工会が経営発達支援計画の認定を受けており、2018年度中に全商工会の認定を目指し「伴走型支援」で中小企業・小規模事業者の経営力強化、販路開拓を支援していく。

 農林漁業者等が農産物の生産から加工、販売まで行う6次産業化の取り組みは、新たな産業の担い手育成や雇用の創出、地域の活性化につながっている。会員以外にも目を向けていけばいいネタはたくさんあるはずで、連合会内の6次産業化サポートセンターを通じしっかり取り組んでいく。

 事業承継支援はさらに重要課題だ。

 私自身も同じだが、事業承継は経営者にとって一番の悩み。時間をかけてしっかり準備していても、いざとなると株の取り扱いなど、お金の絡むことだけに簡単にはいかない。1社あたりの従業員は少なくても、廃業する企業が増えれば従業員やその家族まで含め関係する人の数は多くなる。ここ5~10年の最大の課題と感じている。

 今年度は潜在的な事業承継問題を抱える事業者の掘り起こしを行い、事業承継計画の策定など、各事業者の課題解決のための支援を行う。また、国内市場が縮小する中、海外への販路拡大を目指す事業者のチャレンジも支援していく方針だ。

 商工会活動のメリットについて。

 私は35年ほど前に創業し、資金繰りや資格認定の補助などで商工会の支援を受けた。支援を受けた側の立場で考えれば、会員事業者によりメリットを提供できるのではないか。

 ●プロフィル 赤磐市(旧赤坂町)出身。1963年県立岡山工業高校卒。㈱熊谷組を経て83年に㈲金信建設創業(2001年、株式会社に改組)。09年赤磐商工会長、15年県商工会連合会副会長。趣味は相撲観戦。赤磐市内の自宅で妻と2人暮らし。73歳。

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