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ジャーナルロジックイノベーション

食品廃棄物を燃料に再生 ごみのイメージ変え循環型社会構築へ

  • ロジックイノベーションの中間処理施設
  • 水元英二社長
  • 製造されるペレット燃料

 物流業のロジックイノベーション㈱(岡山市南区浦安本町32-5、水元英二社長、資本金300万円)は、このほど、乾燥処理した食品廃棄物を原料に、ペレット燃料を製造するリサイクル事業に参入した。同事業を手掛ける施設は岡山県内では珍しく、食品関連事業者に利用を呼び掛け、循環型社会の構築に貢献する。

 「なくならない」「世の中に必要とされている」という観点で新たな柱となる事業を模索し、調査に3年ほどかけて事業化した。主要地方道備前―牛窓線沿いの瀬戸内市牛窓町長浜2482-5に、約4億円投資して中間処理工場(約1000㎡)を整備。事業許可を経て7月に稼働した。

 受け入れた動植物性残渣を200℃の熱風で乾燥・減容するスピーディートラッシャー(処理能力1日10t)、食品とプラスチックに分別する分別機(同24t)などの設備を導入。乾燥機で粉状になった食品廃棄物は有機肥料として使えるが、成分が安定しないため商品としては扱いにくく、成型機(同6t)でペレットに加工し、温水プールや温室などで使用するボイラーの助燃材として販売する。ペレットの価格は1㎏当たり数円程度。食品廃棄物の受け入れ目標は1日10t。

 食品リサイクル法では、食品関連事業者は排出する食品廃棄物の発生抑制、肥料や飼料などとしてリサイクルを促進するよう求められているが、現状では産業廃棄物・一般廃棄物としても処理されている。

 「排出事業者が自ら資源として消費するリサイクルのループが理想」と話す水元社長は、リサイクル促進と廃棄物として処理する場合の2倍近くになるコストとの折り合いをつけるため、行政や消費者も巻き込んだ意識啓発が不可欠とみており、ごみのイメージを「必要とされるもの」に変えるため、産学連携で新たな活用方法についても検討する方針という。

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