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連載記事人材育成のタネ 71

仕事ができる人になるためには

  • 竹本幸史氏

 今回は、仕事ができる人と仕事ができない人を比較して、特徴的な思考の違いを紹介したいと思います。

 仕事は自分一人だけでは完結せず、だれかと関わらなければ成り立たない以上、能力とは自分ではなく、他人によって評価されるのではないでしょうか。どれほど自分のことを高く評価していたとしても、周囲が思うように言うことを聞いてくれないなら、自分の能力が周囲に認められていないという可能性を考慮するべきです。仕事ができないことを受け入れることは難しいですが、そのままでは上手くいかない現実が続くだけです。このような状態を避けるために必要なのは、自分への客観的な視点を持つことです。

 例えば、ビジョンが見えないという問題があったとして、ビジョンが見えないから駄目だと考えるのではなく、どうすればビジョンが見えるだろうと考えることで、取るべき行動も、職場環境の改善スピードも大きく変わるでしょう。もし会社にビジョンがないように思うなら、まずは自分で明確なビジョンとは何かを考え、そのビジョンを基に会社に提言し、業務を進行することが問題の解決につながるはずです。

 だれかに仕事を任せるより、自分でやったほうが早いと思うことがありませんか。しかし、それが繰り返されて起きる仕事の属人化は、むしろ周囲にとって悪い影響を及ぼします。つまり、「これはあの人にしかできない」という仕事が増えるほど、その人物への負担が増え、組織としても生産性のボトルネックになってしまいます。他人に仕事を任せるのは、まずは自分がその仕事をしっかりと理解し、それを分かりやすく説明することが求められます。つまり、自分で早くできるよりも、だれかに仕事を任せられるほうが、「仕事ができる人」であると言うことができるのです。

 一生懸命頑張るだけでは、自分も周囲も成長しません。残業や休日出勤にも共通します。繁忙期でもないのに業務時間内に仕事が終わらないことは、むしろ「仕事ができない人」と思われる理由になると肝に銘じておきたいところです。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

本誌:2019年11月4日号 18ページ

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