WEB VISION OKAYAMA

ジャーナルシーワン

米粉100%パン大量生産技術確立 グルテンフリー市場拡大目指す

  • 割高感が解消されたグルテンフリーパン

 ㈱シーワン(岡山市南区福成2-12-18、田中弘志社長、資本金1000万円)は、米粉100%のグルテンフリーパンの大量生産技術を確立した。従来小麦粉のパンに比べ割高だったことが普及を妨げていたが、大量生産と米粉製造のシーワンが生地生産まで手掛けることで価格差を解消。グルテンフリー市場の拡大を通して米粉普及を図る。

 米粉は水を加えても粘りが出ず、米粉のみで製パンしようとすると、液状の生地を型に流し込んで焼き上げるしかなく、水分が分離するため冷凍保存すると再び混合しなければならないなど複雑な工程が高コストの原因になっていた。同社は研究を重ね、コメの品種ごとに異なる最適な水分量、火加減を割り出し、植物由来の増粘剤を添加することで問題を解消。通常のパンと同様に成形できるため、あんやクリームを包むことも可能になり、商品バリエーションが飛躍的に増やせるという。

 また副次的な成果として、時間が経つと固くなる問題が起こらず、冷凍パンを自然解凍するだけでふわふわな食感が復活することも分かった。

 アンテナショップとしてグループの㈱エムワン(岡山市)が経営する米粉パン専門店「大元工房」(岡山市北区野田2-10-15)で販売を開始。12月中旬に開設予定のネットショップで全国に向け販売する。今後、健康法としてグルテンフリー食が定着している海外へ販路を開拓。国内ではアレルギー物質を含む特定27品目不使用のパンとして、医療機関や老健施設などに販路を広げていきたい考え。

 開発に取り組んだ田中満米粉事業部長は、「メニュー開発を進め米粉パンをアレルギーを持つ子どもだけでなく、その家族も一緒に日常的に楽しめるものにしたい。それだけでも市場は3倍にも4倍にもなる」と言い、年間800万個、米粉使用両で18tの販売を目指す。

本誌:2019年11月25日号 9ページ

PAGETOP