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ジャーナルキャリースルー

効率2倍の追尾型ソーラー発電 小型化、キット化で低価格実現

 FAシステム設計・製作などの㈱キャリースルー(岡山市中区中島74-6、西山和宏社長、資本金500万円)は、このほど、発電効率が従来型の2倍となる、小型の太陽光発電システムを開発。研究室を置く岡山大インキュベータ(同市北区津島中1-1-1)屋上にデータ収集用の試作機を設置した。

 同社は約15年前、FA分野の制御システムに関する技術を生かし、緯度・経度を入力すれば自動的に太陽を追尾し、最大の発電効率となる直角を維持するソーラーシステムを開発。自社工場を持たないため、構造設計まで自社で手掛けて製造は外部に委託していたのだが、価格面でライバルに太刀打ちできず、いったん事業から撤退した。

 その後、パネルの性能も大幅に向上。太陽光反射板からの照り返しを裏面のパネルで取り込むことで、高さ3m×横3mというコンパクト化を実現。さらに3DCADなどの普及で、設計図1枚で商社を通じ最適な加工メーカーに発注・製作できるようになり、パーツを自社で組み立てる「キット化」することで、300万円以上だった価格を200万円以下に抑えた。

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