WEB VISION OKAYAMA

連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

50年ぶりの自動車教習所

 70歳を過ぎて初めての免許証更新をこの夏に控え、高齢者講習を受けてきました。私が受けたのは2時間コースのもので講師の先生から30分ほどの講義を聴き、そのあと視力検査と自動車学校内のコースを実際に運転するという内容でした。講習に参加した人はもれなく修了証書がもらえるそうで、どんなに運転が下手でも落とされる心配はないということでした。

 それなら国はなぜこのような講習を義務づけているのか、若者人口の減少に苦しむ自動車学校の救済策のために存在理由が希薄な講習を導入したのだろうか、などと勘ぐりつつも50年ぶりに教習所の門をたたきました。今回の受講生はわずか8人でした。白髪のおじいちゃん7人と紅一点のオールドマダムが仲良く小さな机に腰掛けて、指導員の流ちょうな説明に耳を傾けます。

会員申し込みはこちらから

本誌:2020年3月16日号 15ページ

PAGETOP