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連載記事河村まどか マナー講座

ウィズコロナの接遇

 人と直接会う機会が増え、社員の皆様から、来客時の対応について悩んでいらっしゃるというお声を聞くようになりました。特に貴方様へお会いになるお客様に対して、「手指のアルコール消毒」のお願いをするのも気が引ける。丁重にお願いの言葉を添えてはみるが、パネル越しで尚且つマスクをして、話かけても良い反応ばかりではない、と真剣に怯えていらっしゃる社員さんもいらっしゃいます。

 ここでの、怯えるとの言葉の使用は貴方様に取りましては誤字のようにお思いになるかもしれませんが、貴方様へのお客様に対して、社員の皆様は、丁重に接するお気持ちですので、お客様の些細なお顔色の変化に対しても、お客様に失礼だったのではないかと大層心配になるのです。広いお心の貴方様からすると、大した問題ではないと労いの言葉を落ち込んでいる社員さんにおかけになることは承知しておりますが、お客様に丁重に対応したい社員さんのお気持ちを汲み取り、ウィズコロナでの対応として、今までの接遇内容を社員の皆様と見直しました。一例を、貴方様にも報告申し上げます。

 ①大切なお客様に“手指にアルコールを”と言いづらい。入口に貼り紙をしたが効果無し。お気づきになっていらっしゃらないご様子。

 →来賓用に、手指のアルコール消毒用の“おしぼり”を用意しました。薄っぺらい素材ではなく、しっかりと分厚い生地のお品を見つけることができましたので、使い捨て素材ではありますが、来賓用にも対応できる失礼のない印象のおしぼりです。

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本誌:2022年7月18日号 25ページ

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