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特集[地域で輝く女性たち] こんまり流片づけコンサルタント 船曵孝子さん

「片づけ」を通じ人生と向き合う ビジネスにもつながるゴール設定

  • 船曵孝子さん
  • 片づけを通じ幸せな人生の選択をサポートする船曵さん(右)
  • 片づけを通じ幸せな人生の選択をサポートする船曵さん(左)

 動画配信サービス「Netflix」での冠番組開始、NHKスペシャルの密着ドキュメント放送など、昨年、世界で話題をさらった感のある「こんまり流片づけ」。その岡山県下第1号の認定コンサルタントとして活躍するのが船曵孝子さん=Tidying up the Life代表=だ。

 こんまり流片づけは、アメリカ在住の近藤麻理恵さんが提唱するメソッド。不要なものを処分するだけではなく、自分が「ときめく」ものを見極める作業を通じて好みや価値観に気付き、自らを幸せへ導く人生の選択ツール。船曵さんはさまざまな悩みを抱えていた時期に心理学を学び、自分の気持ちを大切にする重要性を痛感し、コンサル資格を取得して2016年に起業した。

 現在、中四国地区の認定コンサルタントは船曵さんを含めて2人ということもあり、NHKスペシャルが放送されたころから各地のセミナーでの講師依頼が急増。特に「今後の生き方を考えたい」という目的を持った参加者が増えているそうだ。

 「多くの物に囲まれて暮らすうちに、本当に好きなものが見えなくなっている人が多い」と船曵さん。セミナーでも「自分が理想とする状態」が思い浮かばない人が多いそうだ。「片づけ」は手段であって目的ではなく、「片づけた後=ゴールを設定していなければ最後まで続かなかったり、リバウンドにつながりやすい」と主体的な取り組みを後押しする。

 また、ゴールを設定し、そのために必要な取り組みを考え実行に移すというパターンは、ビジネスの世界にも通じるもの。例えば、オフィスのデスクを整理するのも、単なる片づけととらえると気が乗らないが、「資料整理やスケジュール管理、業務の進行管理をしっかり行い、最終的な成果につなげる第一歩」と考えればモチベーションは大きく変わる。

 そういった理解が深まるとともに、最近では男性中心の会合で講師を務める機会が増えている。先日の講演ではマラソンが趣味という男性から「自分が何のために走っているのか、振り返るきっかけになった」と喜ばれるなど手ごたえを深めた。

 昨年12月には近藤さんがイオンモール倉敷で「親子でときめく片づけの魔法ワークショップ」を行い大盛況となるなど、勢いが衰える気配はない。普通の女性から売れっ子コンサルとして羽ばたいた船曵さんは「1日1日の積み重ねが人生。自分をときめかせるため、興味があるなら勇気を持って一歩踏み出してほしい」と後に続く女性たちにエールを送る。

 プロフィル 船曵孝子(ふなびき・たかこ)。兵庫県出身。大学卒業後、OLを経て結婚し岡山へ。専業主婦、大学職員を経て2016年から片づけコンサルタントとして活動。中四国各地でのセミナーで講師を務め、片づけのレッスンも行う。詳細はホームページ(https://www.tidying-up.com/)へ

本誌:2020年1月1日号 8ページ

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